2歳女王決定戦、阪神JFの意外な狙い目は「1200mデビュー馬」
ロックディスタウンとラッキーライラック。デビュー2連勝で重賞ウィナーとなった新種牡馬オルフェーヴル産駒の2頭が2歳女王の座を賭けて激突。順当な決着か、伏兵の台頭か。来春を見据える上でも注目の一戦だ。
勝ち馬に必要な条件とは?
実績面は勿論、人気や注目度でもひとつ抜けた存在がロックディスタウンとラッキーライラックの2頭。ともに新種牡馬のオルフェーヴル産駒であり、父に早くもGIタイトルをもたらすことができるか、というのが見所である。まずは勝ち馬のポイントについて整理していこう。
阪神JF勝ち馬のポイント(過去10年)
- 前走と同騎手が9勝、乗り替りは1勝のみ
- 4着以下の敗戦がない(10頭全馬)※3着があったのも2頭だけ
- 芝1600m以上で勝利経験(10頭全馬)
- 前走1着(10頭中7頭)※残る3頭は前走2着
- 前走2番人気以内(10頭中8頭)※残る2頭は前走3~4番人気
- キャリアは3戦まで(10頭全馬)
- 牡馬相手に勝利経験(10頭中9頭)
関東馬4勝、関西馬6勝と東西はほぼ互角。気を付けたいのは乗り替りの有無と、牡馬を相手に勝利経験があるかどうか。牡馬相手の勝利経験は例外が2008年のブエナビスタのみで、同馬も牡馬相手の「伝説の新馬戦」で3着があった。次に勝ち馬の新馬戦について。
阪神JF勝ち馬の新馬戦(過去10年)
- 1着(10頭中6頭)※2着が2頭、3着が2頭
- 1番人気(10頭中6頭)※2番人気が2頭、3番人気が2頭
- 1800m(10頭中6頭)、1600m(10頭中3頭)
- 上がり3F1位(10頭中5頭)、2位(10頭中3頭)
ボーダーラインとしては、1600m以上の新馬戦で3番人気以内かつ3着以内、そして上がり3Fはメンバー中で2位以内といったところ。
勝ち馬候補としてはロックディスタウン、ラッキーライラック、マウレア、リリーノーブルといった馬が挙がるが、このうちラッキーライラックとリリーノーブルは牡馬相手に勝利経験がない点が割引き材料。残る2頭の争いだが、本年のGIで〔0.1.0.12〕の戸崎圭Jよりも、〔4.1.2.11〕で当レース2連覇中のルメールJで、となるのは自然な流れ。◎はロックディスタウンで。
ステップレース好走馬は高信頼度
次に2~3着候補について考えていく。ステップ別の成績は以下の通り。
前走レース別成績(過去10年)
アルテミスS〔1.3.1.5〕
ファンタジーS〔1.2.3.37〕
新馬〔1.1.2.12〕
未勝利〔1.0.0.10〕
500万〔3.2.1.46〕
以前は新馬・未勝利勝ち直後でも上位争いをする馬がよく見られたが、このグループは2012年3着のレッドセシリアを最後に馬券に絡めていない。新馬戦の時期が繰り上がり、より経験と上級クラスでの実績が問われるようになったと言える。
アルテミスS組に関しては馬券に絡んだ5頭中4頭が前走2着以内、〔1.2.1.1〕と高い好走率を誇る。ファンタジーS組は前走3着以内〔1.2.3.15〕で、主なステップの2重賞はどちらも前走好走が最大のポイント。アルテミスS勝ち馬のラッキーライラックは勿論だが、同2着のサヤカチャン、ファンタジーS2着のコーディエライトも押さえておきたい。
1200mデビューでも狙い目は十分
過去10年の阪神JF2~3着馬について調べると、まず新馬戦で3着以内であること。これは20頭中18頭がクリア。また、そこでの人気は20頭中15頭が3番人気以内。勝ち馬と同様に、これは基本的にクリアしていたい。
ただし、デビュー戦の距離についてはやや特殊で、最も多かったのは1200m戦の8頭。この8頭のうち6頭は芝1400m~1600mで勝利しており、例外の2頭にしても芝1400mの重賞で2~3着に入っていた。短距離デビューのスピードタイプも、2~3着ならば十分に選択肢に入ると考えられる。
これに当てはまるのは前段でも名前の挙がったコーディエライトの他に、福島芝1200mでデビュー(1番人気2着)→新潟芝1400mで未勝利勝ちのマドモアゼル。高配当を狙うなら紐にオススメ。
結論
◎ロックディスタウン
○マウレア
▲ラッキーライラック
△リリーノーブル
△コーディエライト
△サヤカチャン
△マドモアゼル
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