オルフェっ娘の無敗対決 東西本紙担当の本命は○○○で一致

来春の桜花賞と同じ阪神マイルで行われる阪神ジュべナイルフィリーズ。今年もまた牡馬相手の重賞勝ち馬や無敗馬が揃ってのハイレベルな戦いが予想されるが、不確定要素も多い中で、優馬TM陣はいかなるジャッジを下すのか。

優馬TM座談会
阪神ジュベナイルフィリーズ

注目のオルフェーヴル産駒 無敗馬対決を制すのはどちら?

デスク「今回、人気を分けそうな重賞勝ち2頭は、ともに2戦2勝のオルフェーヴル産駒だが、東西の本紙担当は◎ロックディスタウンで一致したんだな」

中邑「前走の札幌2歳Sで見せたレースセンスが抜群だと思いますね。やや前半に掛かる仕草も見せた内容から、距離がマイルに短縮されるのもプラスでしょうし、何より現時点での完成度で一歩リードしていると言えるでしょう」

武井ロックディスタウンは、前走以上に初戦を評価したいですね。上がり32秒5の末脚で悠々と差し切った相手、タイムフライヤーは、その後に荻Sを勝ち、京都2歳Sでもタイム差なしの2着ですから、牝馬の枠を超えて世代でもトップレベルの実力があると見ていいはずです。あのパフォーマンスからは、小回りの札幌よりも阪神外回りに替わって更に、の期待をかけていいでしょうね」

桜井「前走にしても、着差はクビでもそれ以上に強く映りましたよ。完成度のみならず、大物感でも他馬より上と見たいですね」

デスク「ただ、ここは間隔があいて3ヶ月ぶりとなる点がどうかだが」

久光「別に何かあっての休養ではなく、しっかりと英気を養っての復帰戦ですし、調教で見せる豪快な走りからは、成長も大いに感じられます。嫌う材料はありませんよ」

小島「札幌2歳Sの時は、入厩して10日での競馬で実質的な追い切りが1本だけだったのに対し、今回は1ヶ月間じっくり調整できましたからね。以前に比べてトモもしっかりしてきましたし、確かな成長を感じますよ。マイルの距離については、陣営も“本質的に合うわけではない”という判断ですが、この時期は距離の適性よりも素質の優劣で結果も決まるものです。GIを勝つノウハウを持っている厩舎ですし、その陣営の自信度からも、まず勝ち負けと見ていいでしょう」

ロックディスタウン

人気を集めるオルフェーヴル産駒の1頭ロックディスタウン(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「対して、アルテミスS勝ちのラッキーライラックだが、こちらはともに牝馬相手の2連勝なんだよな」

瀬古「2戦とも余力を残して着差以上の完勝でしたし、この馬のレースセンスもなかなかのものです。距離を経験している強味もありますから、◎はこちらの方かと」

西田ラッキーライラックは、新馬戦も強かったですが、前走は直前の降雨で緩んだ馬場も克服した対応力も見事でしたね。最終追い切りでの追い出してからの反応も抜群で、とにかくデキも良さそうですし、私も無傷の3連勝に期待しています」

小野智「新馬を勝った時点から、石橋脩騎手がこの馬に相当惚れ込んでましたからね。前走を勝った後にも“まだ奥がある”と言ってましたし、ここでも勝負になるでしょう」

デスク「この馬にとって鍵となりそうなのが、新潟、東京と左回りでの連勝で、今回が初めての右回りとなる点だな」

福田「普段の調教で右回りは全く問題なくこなしとるから、大丈夫やろ。その中間の調整やけど、松永幹師は“帰厩してからすこぶる順調で、併せ馬を主体に負荷をかけつつも、2歳の牝馬なのでオーバーワークにならないよう調整してきた。直前も3頭併せの真ん中で追走する形だったけど、うまく折り合いもついていたし追ってからの反応も良かった”と、デキの良さを強調しとったで」

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