目を疑った2分20秒6 アーモンドアイ、世界挑戦へ「期待」の二文字
もはや化け物のレベル アーモンドアイ
単勝140円、そして馬連・馬単のみならず3連複まで3桁配当という結果については、我々だけでなく多くのファンが思い描いていた通りのものだったろう。しかしながら、そこまで思い描いた人はなかったのではと言えたのが、決着タイムだ。この日のためにゴール板過ぎに設置されたロンジンの時計に刻まれた“2:20:6”の数字は誰もが目を疑うものだったはず。ただ、それを演出したキセキの逃げは、天皇賞と同じように後半にペースを上げて後続に脚を使わせる絶妙の形で、2000m通過ラップは史上2番目の高速決着だった今年の天皇賞に遅れること僅かコンマ4秒の1分57秒2。この数字を考えれば、驚愕のレコードも必然であったろう。
アーモンドアイは、道中はそのキセキに2~3馬身の差を保っての追走だったが、天皇賞ではレイデオロの背でキセキがそう簡単には止まならいことを体感したルメール騎手の緻密な計算だったろう。残り1ハロンで並びかけて突き放すというのもまた然りだが、それに応える馬も凄いと言わざるを得ない。デビュー以来続いていたメンバー最速の上がりは、33秒9のミッキースワローに譲る形となったが、それでもあの速い流れを追走して2番目の34秒1というのは、もはや化け物のレベルである。おそらくスタートラインに立っているであろう来年の凱旋門賞は、同じ距離でも時計が10秒近くも違う全く異質の馬場とはいえ、これほどまでのパフォーマンスを見せ付けたのなら、不安どころか“期待”の二文字しかないのではないか。

破格のレコードでGI4勝目をあげたアーモンドアイ(撮影:日刊ゲンダイ)
2着キセキは、後半1000mが57秒2という激流を、自身も57秒5で駆けて2分20秒台で乗り切ったのだから、負けて強しである。持ち味を生かす形で開眼したと言えるこの秋の走りは、来年にも繋がるはずだ。
3着スワーヴリチャードは、勝ち馬をマークする形で運んでいたが、直線で追い出されてからはジリジリとしか伸びなかったもの。ただ、自分の競馬はできたと言えそうで、上位2頭が強かっただけのことだ。
4着シュヴァルグランも、中団から自分の競馬はできていたが、この馬には限界と言える時計の決着だったか。
5着ミッキースワローは、後方から自分の競馬に徹して上がりは最速を計時したもの。展開に注文が付くとはいえ、GIIレベルなら楽に勝つだけの力はある。
サトノダイヤモンドは、生で馬を見るのは3歳時以来であったが、まだ当時の迫力を感じなかった。状態は戻りつつあるのだろうが、現状ではこんなものであろう。外国勢は今日の高速決着では出番がなくて当然だったろう。今後さらに外国勢の参戦が敬遠されかねないという意味では、驚愕のレコード決着も手放しで喜べないかもしれない。
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