ルーツドールは相当な器だが… 黙っちゃいない「美しい牡馬」

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本紙須藤は牝馬の大物ルーツドールに◎

デスク「過去10年の勝ち馬の中から、ジェンティルドンナ、アーモンドアイと2頭の3冠牝馬が出ているレースだが、だからというわけでもないんだろうが、今年も牝馬上位と言えるメンバー構成だな」

吉田「中でも注目したいのはルーツドールですね。新馬戦は、同日の古馬2勝や3勝クラスと差のない時計で、しかも古馬戦ではいずれもラスト1ハロンのラップが落ちていたのに対して、こちらは落ちていなかったもの。2着に5馬身という着差も、相手がバテたがゆえのものではないことがハッキリとわかります。昨年も含めて、1戦1勝馬が通用するレースですし、キャリアの点を割り引く必要はないと思います」

市場ルーツドールは、初戦の強さももちろんのこと、今週の追い切りでの迫力満点の伸びに惚れました。まだ体が少し分厚い気もしますが、能力の高さに期待したいですね」

須藤「昨年のJRA賞の最優秀2歳牝馬部門は、3戦3勝で阪神ジュベナイルFを制したレシステンシアが満票で選出され、桜花賞路線でも頭ひとつ抜け出した形ですが、ルーツドールのスケールの大きさも相当なもので、ここも楽に突破するようなら、その対抗馬として考えていいのではないでしょうか」

広田「フィエールマンの半妹で520キロ台の馬体、加えてフットワークも雄大なので、デビュー戦は距離不足かなとも思っていたんですが、想像以上の走りでマイル適性を示しましたからね。藤岡健師も“オンとオフの切り替えが上手でレースセンスも抜群。勝った後も動きは軽快で、状態は凄くいい”と、高い評価を与えてますし、前に付ける脚があってなおかつ瞬発力も優れているのなら、鬼に金棒でしょう」

ルーツドール

デビュー戦は5馬身差の圧勝だったルーツドール(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「同じ牝馬では、アルテミスSの2着馬サンクテュエールも相当な器だと思うんだが、そのアルテミスSを勝ったリアアメリアが阪神ジュベナイルFで6着に敗れたことで、この馬の株も少し下がったと見るべきかな」

桜井「リアアメリアの阪神JFは能力がどうこうの問題ではなかったですからね。アルテミスSの走り自体は本当に素晴らしかったですし、相手が悪かっただけのサンクテュエールの評価を落とすべきではないでしょう。この馬もまたある程度の位置に付けた上で、非凡な決め手を使えますし、ここでも勝ち負けになると思います」

馬場「前走のアルテミスSについて、陣営は“前半に少し力んでいた影響があったし、勝ち馬にも上手く目標にされた”と、けっして力負けではないことをアピールしてましたね。初の関西圏での競馬になる点も“デビュー戦で新潟までの輸送をクリアしているので、関西への輸送も気にならない”とのことでしたし、ここは勝算ありと見ての参戦ですよ」

「人気では遅れを取る形のオーマイダーリンも、陣営は“重賞で相手は強くなるが外回りという条件は合っている。瞬発力勝負なら、それほどヒケは取らないと思う”と色気アリの様子。“その瞬発力を生かすためにも、良馬場でやりたい”という願いが叶えば、でしょうね」

デスク「ホント、強そうな馬が牝馬ばっかりだが、タガノビューティーも牡馬相手の前走でよく走ったな」

木谷「デスク、一応言っときますけど、タガノビューティーは牡馬ですからね。牝馬みたいな名前ですが」

デスク「わかっとるわい。誰かにツッコんでもらおうと、わざと間違っただけだからな」

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