雨とムーアでラキシスが連覇濃厚? ヒートアップのエリ女座談会

【激論!優馬TM座談会】
牝馬の頂上決戦、エリザベス女王杯。過去10年で、3歳馬と古馬は5勝ずつと互角の星だが、今年もまた同じ図式の戦いとなりそうだ。

優馬TM座談会
エリザベス女王杯

昨年ワンツーの再現なるか ラキシス&ヌーヴォ

デスク「天皇賞4着のショウナンパンドラや、3歳二冠馬ミッキークイーンがいないのは残念だが、それでも豪華メンバーが揃ったな。3歳馬にも注目したいところだが、それに立ちはだかるのが昨年の1、2着馬だろうか」

田崎「昨年の勝ち馬であるラキシスは、一昨年も2着ですからベストの舞台と言っていいでしょう。大阪杯の勝ちっぷりから道悪もOKですし、スノーフェアリーで連覇を果たしている鞍上も魅力ですね」

デスク「関東本紙の武井も同調している大本命ではあるんだけど、その大阪杯以降に物足りなさを感じるんだが…」

武井「宝塚記念はスローな流れで外々を回る競馬でしたし、札幌記念は同じ轍を踏むまいと出して行ったのが裏目に出た形。京都大賞典も直線で内の窮屈なところでしっかりと追えず終いでしたから、敗因はハッキリしているんですよ。ただ、前走は昨年のこのレースを制した時に近い形の競馬で、あとは捌けていればというところでしたから、復活は見えたと言えるでしょう」

坂倉「そもそも昨年のこのレース以降は、一貫して牡馬混合戦に出走して、着差では全く崩れていないという点を評価すべきです。牝馬同士であれば、堅い軸馬と見ていいですね」

佐藤直「前走にしたって、上り3ハロン32秒5は、勝ったラブリーデイに次ぐ数字なんだから、4着でもよく走ったと思うぞ。道悪はOKどころか“鬼”だしな。雨が降れば降るほど信頼度も高まるんじゃないか?」

ラキシス

鞍上にムーアを迎えて連覇を狙うラキシス(撮影:日刊ゲンダイ)

久光「通常の年なら期待できる3歳馬ですが、今年は三冠の勝ち馬が不在な上に、実質最強レベルのルージュバックが久々ですからね。昨年よりもレベルが上がった印象がない以上、昨年の上位馬を素直に評価すべきでしょう。ただ、◎は昨年クビ差からの逆転に期待してヌーヴォレコルトとしました。道悪も経験が少ないだけで全く問題ない馬だと思いますし、不利に思える大外枠も、馬場のいいところを走れるぶん、プラスに転嫁できるのではないかと見ますね」

デスク「でも、この馬にしても、春のヴィクトリアマイルはともかくとして、前走のオールカマーで牝馬に負けたという点で物足りなさが残るんだよな」

山崎「前走は天皇賞でも少差4着だったショウナンパンドラが地力強化を示したもので、けっしてヌーヴォレコルトが衰えを見せたわけではないですよ。そのオールカマーの時と同じように、今回も2週連続で岩田康騎手が追い切りに駆け付けましたが、“何とか間に合わせた感じ”の前回とは違って、“明らかに今回の方がいい”と、状態に太鼓判を捺してましたからね。そして極めつけは“昨年はラキシスに負けて、何年か前にムーアにも負けて(4年前2着アヴェンチュラに騎乗)いる。俺もヌーヴォも成長しているし、あのコンビを今回は負かす。まあ、見ててや”という力強いコメントが聞けたことです。前にも話しましたが、岩田康騎手から“まあ、見ててや”が出た時は何かしてくれますからね」

デスク「そのフレーズ貰おうかな。木谷あたりに“デスク全然当たってないですよ”と言われた時に“まあ、見ててや”とな」

山崎「岩田康騎手はちゃんと結果を出してくれるんですが…」

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