川田レッドルゼルが一追いごとにグイッ! 本番プラス200mも対応可能?

佐藤直文 レース回顧
根岸S

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完全本格化をアピールし レッドルゼルがいざGIの舞台へ

 フェブラリーSの前哨戦として、最近5年の勝ち馬のうち3頭までが本番も制している重要な一戦。距離が1ハロン短いだけではなく、本番の芝スタートではなくオールダートと、コース設定自体も異なるのだが、ここでの勝利が本番への大きな弾みとなるのは間違いないところだ。

 レッドルゼルは、好スタートから控えて中団のインを追走する形。直線では馬群の中で進路を探しながらの競馬となったが、先に抜け出した3着馬の外へ持ち出されると一追いごとに脚を伸ばして接戦を制した。3走前には同じ1400mのプロキオンSで先行して8着と敗れたが、1200m戦で末脚を生かす競馬を身に付けたことで、今回も着差以上の内容と言える上々のレースぶり。この競馬ができるのなら1600mでも、との印象を受けたが、ロードカナロア産駒はレース間隔が詰まると良くないタイプが多いだけに、あとは中2週をどうこなすかだけだろう。

レッドルゼル

1番人気のレッドルゼル(黒帽)が頭差先着

 2着ワンダーリーデルは、例によってシンガリからの競馬となったが、そこまで速い流れにならなかったことで追走も楽になり、持ち味を発揮できたと言える。明けて8歳となったが、衰えもないと見ていい。

 3着タイムフライヤーは、道中は中団で流れに乗り、直線ではうまく馬群を捌いて一旦は抜け出したが、上位2頭の決め手に屈した形。もまれず自分のペースで運びたい馬だけに、本番でも外目の枠を引くことができればチャンスはある。

 4着アルクトスは、上手に立ち回って東京巧者ぶりを示した。最後は59キロを背負っていた分とも言えるだけに、本番でも楽しみとなる走りだったか。

 ステルヴィオは、砂を被らない大外枠は良かったが、いつもの行きっぷりがなかった。この一戦だけでは判断が付きかねるが、やはり芝でこその馬だろう。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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