このままでいいの? ジャパンカップで浮かび上がったアノ問題に喝!

馬声人語
ジャパンカップ

外国からの出走馬をどう受け入れるか

 かねてから思っていたことではあるが、日本の国際レースに出走する外国馬と、国内調教馬の調整環境が違いすぎるのは公平さを欠くのではないかという事。端的に言えば、外国馬もトレセンの調教施設を使える様にすべきではないか。検疫等々で難しいのは承知の上だが、外国馬が来日を敬遠する要素を少しでも減らすことが出来れば、新たな可能性が広がるはず。

 先日、東京競馬場で行われた吉田照哉氏(社台F代表)、吉田勝己氏(ノーザンF代表)、岡田繁幸氏(ビッグレッドF代表)のトークショーを拝聴させていただいたのだが、海外遠征に対するスタンスの違いというのが興味深かった。そこでは輸送して間を置かずに目標とするレースに使いたいというスタンスと、現地で経験を積んでジックリ調整したいというスタンスがあり、それは日本馬が海外に行く時だけではなく、その逆の場合も同様。陣営によってそのスタンスは様々で、それに応えられるような環境を整備することが、国際競走のレベルアップに繋がっていく。

ジャパンカップのこれから

 ジャパンカップ創設当初の、世界に通用する馬づくりという目的はある程度達成され、芝2400mというカテゴリーでは「世界のトップ100GIレース」の中でも凱旋門賞・キングジョージに次ぐレースとしてランクインしている。

 ただ、近年は外国馬の参戦が思う様にいっていない。今年も4頭の参戦があり、どれも本年にGI勝ち馬ではあったが、我々には馴染みの薄いレースということもあってか、やや小粒に映った。凱旋門賞・ブリーダーズカップと香港国際競走の谷間で難しい日程なのは仕方ない。ただ、それを覆せるだけの売りが欲しい。

 そういえば、有馬記念の賞金が来年から3億円になるという報道があった。賞金的な魅力から、外国馬にもジャパンカップ→有馬記念というローテーションを宣伝できれば、こういった状況も変わってくるのかもしれないと期待したいところである。

有馬記念特集

2024年有馬記念特集

有馬記念の結果、動画、出走馬一覧、単勝オッズ、歴代優勝馬、騎手・調教師データ、歴史などを紹介する特集ページです。出走馬一覧には、単勝オッズやデータを合わせて掲載。

  • 特別登録
  • 予想オッズ
  • 想定騎手
  • 優勝馬名
  • 優勝騎手名
  • レース動画

優馬 2歳馬チェック

優馬 2歳馬チェック

6月~12月に初勝利をあげた2歳馬を全頭チェック! 馬体は? 血統は? レース内容は? 総合的に判断をし、★評価をつけていきます。翌年のクラシック有力候補がきっと見つかるはず!

★5つ以上の馬を網羅。ダービー候補はこの馬!

ヒロイン候補が続出!? 牝馬の★評価。

注目勝ち上がり馬情報など毎週月曜か火曜更新。

トラックマン・記者一覧

競馬専門紙「優馬」トラックマン・記者一覧

平日はトレセンで東奔西走、週末はレース予想&馬券に全力投球。競馬専門紙「優馬」を支えるトラックマン&記者のプロフィールをご紹介します。