関西馬を侮ってはいけない ダービーの資金稼ぎには宮本厩舎勢を【栗東・想定班レポート】

　日曜日は３歳馬の頂点を決める競馬の祭典・日本ダービーが行われるが、今年も多彩なメンバーが顔を揃えてワクワク感が止まらない。皐月賞を制して史上８頭目の無敗の２冠制覇を目指すエフフォーリア。前走が２着に３馬身差を付ける完勝劇。また枠順も１枠１番と、運も味方に引き寄せたか。

　一方、０７年ウオッカ以来となる１４年ぶりの牝馬Ｖを狙うサトノレイナス。オークスを見送ってこちらを選択したのは陣営の期待の表れだろう。関東馬２頭が人気を集めるダービーというのは、栗東想定班にとっては少し淋しいが、関西馬を侮ってはいけない。（栗東想定班・加茂聡）

私の夢は父譲りの切れ味が武器の…

　関西馬でまずは注目したいのが、爪を痛めて５ヶ月ぶりの実戦となった青葉賞で勝利を飾ったワンダフルタウン。動きを見る限りでは反動よりもかなりの上積みが見込めそうだ。

　他にも虎視眈々とチャンスをうかがう馬がズラリといるが、私の夢（本命）はシャフリヤール。前走の毎日杯がレコードＶ。父親譲りの切れ味が武器で、距離が延びて追走が楽になるぶんレースもしやすそう。皐月賞をパスしてゆったりとしたローテーションも好感が持てる。昨年のコントレイルに続いて福永騎手がＶに導くことを願っている。

前走の毎日杯で圧巻のレコード勝ちを演じたシャフリヤール

ダービーの資金稼ぎに！　是非ともおススメしたい宮本厩舎の２頭

　その前の資金稼ぎとして前走の競馬で消化不良に終わった宮本厩舎の２頭をチョイスしたい。

　まず、中京土曜５Ｒアズユーフィールの前走は、終始外々を回るロスの多い競馬。「あれだけ外を回っては…。少し太いけど、荒れた馬場も上手に走るし、ルメール騎手で何とかして欲しいね」と期待を寄せていた。

　中京日曜６Ｒナリタエールの前走は３角で挟まる大きな不利。「あれが全てだね。使ったあともこの馬なりに馬体は維持しているし、癖を知っている酒井騎手に乗り替わるのはプラス。スムーズなら」と宮本調教師は巻き返しに力を込める。

巻き返しなるかナリタエール（写真は昨年12月の未勝利勝ち時）