【エプソムカップ・栗東調教班レポート】主役は関西馬! 中邑TMがイチ押しの好調教馬とは
攻めの調教で大幅な上積みも 重賞初制覇へアルジャンナ
1週前の坂路では自己ベストを0.6秒も更新する4F51秒2を叩き出し、今週はその自己ベストに迫る4F51秒3を余力十分にマーク。今回はまさに攻めの調教を積んでいるのが池江寿厩舎のアルジャンナだ。
もともと2歳時には今回と同じ舞台の東京スポーツ杯で後の3冠馬コントレイルの2着。5馬身と大きく突き放されたものの、自身も従来のレコードを更新する好タイムで好走し、その後の活躍が期待されたが、テンションが上がりやすく、レースでは前進気勢の強い気性が災いし、きさらぎ賞は3着、毎日杯では2着に敗北。完全に折り合いを欠いたダービーで課題は明白になってしまった。
そして明け4歳で迎えた2走前は超スローペースの特殊な展開。休み明けでもあり、外目でまたしても掛かり気味になったが、ガス抜きができた前走では前半でポジションを取りに行かず、馬込みの中で前に壁を作る形。流れも速くなり、スムーズに折り合えた事で、本来の決め手を発揮できた。おそらく直線で窮屈になる場面がなければデビュー戦以来の勝ち星を挙げていた可能性は高かっただろう。
前走までは敏感な気性を考慮して加減気味の攻め馬だったが、折り合い面にある程度のメドを立てた事と、鞍上にルメール騎手を迎える事で、今回は調教を強化し、いかにも勝負がかかっているかのような内容に変えている。実際に動きそのものもこれまでより躍動感とスピード感に溢れている印象で、状態面の大きな上積みを見込めればここをアッサリ勝てるほどの力の持ち主だろう。(栗東調教班・中邑茂)
広田TM
11/10(日)京都10R
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三代川(編集)
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