世界も注目する一族からまた1頭 偉大なる姉ソダシに続けるか?【栗東想定班レポート】

想定班レポート

ソダシの出現により 世界も注目する白毛一族

 ソダシがGIを制したことで海外メディアからも注目を集める白毛一族。JRAの現役馬でシラユキヒメを始祖とする白毛馬は7頭。“白毛ではない”6頭も加えると今や大所帯である。今春にはユキチャン(牡、父ヘニーヒューズ)、マーブルケーキ(牝、父ニューイヤーズデイ)、ブチコ(牡、父モーリス)に白毛が誕生した。

 今後、ソダシメイケイエールが繁殖入りすれば、世界に誇る日本の名牝系として更に枝葉を拡げていくことだろう。

ソダシ

この夏は札幌記念参戦のプランもあるというソダシ

 

偉大すぎる姉に続け ママコチャ

 このファミリーに新たに加わるのがソダシの全妹で土曜阪神5Rに出走するママコチャ(栗東・池江寿厩舎)である。馬房でじっくり観察したが、毛色はともかくとして、姿かたちはあまり似ていない。すらっとした体型だった姉に比べて体高が低く、腹袋もしっかりしている。「普段はおとなしいけど、走ることに対しては真面目ですよ」とは担当の松村厩務員。オンとオフの切り替えが上手なのが共通点かもしれない。

ママコチャ

全妹ながら毛色も体型も似ていないママコチャ

 1週前の追切りに跨った福永騎手は「スピードがあって素質を感じる。気性的に短めの距離が合いそう」と上々の感触。

 厩舎での取材と合わせると新馬勝ちできるレベルにありそうだ。人気と実力を兼ね備えた“偉大すぎる”姉に追いつくために、まずは第一関門をクリアして欲しい。(栗東想定班・那谷明弘)

那谷明弘

筆者:


1970年神戸市生まれ。慶応大学文学部卒。95年入社。美浦で時計班として所属したのち、96年秋から栗東トレセンで取材を担当。夏の小倉出張は10年を越える。予想は「競走馬の強さはラップに現れる」、馬券は「血統と確率論の理解が必須」がモットー。