明けましてデータ班の中山金杯予想 フルーキーの取捨は?

重賞データ攻略
中山金杯

斤量増が有利なハンデ戦?

 今年1発目の重賞が中山金杯。2016年を占う意味でも何とか当てたいレース。まずは過去10年の結果から、勝ち馬を探す作業から始めていきたい。

年齢別成績
4歳〔1.1.2.22〕
5歳〔3.2.4.21〕
6歳〔3.3.2.30〕
7歳〔3.2.1.26〕
8歳〔0.1.1.16〕

斤量増減別成績
前走と同斤量〔1.4.2.48〕
前走から斤量増〔7.4.4.15〕
前走から斤量減〔2.2.4.66〕

  • 勝ち馬10頭中9頭は5番人気以内
  • 勝ち馬10頭中9頭は55キロ以上
  • 前走2桁人気馬は〔0.2.3.51〕とやや割引
  • 勝ち馬は全て前走1800m~2000m

 勝ち馬自体に波乱傾向は少なく、単勝平均配当は679円。最高でも1420円。ただし、馬連平均配当は4292円とやや高め。また、前走から斤量が増えている馬が高いアベレージを残しており、逆に前走から斤量が軽くなったからといって安易に飛びつくのは危険。

 ◎はフルーキー。上記の条件を軒並みクリアしている。トップハンデを背負うが、このレースでのトップハンデ馬は過去10年で4勝2着3回とまずまず好成績。芝2000mが初めてになるが、昨年のラブリーデイにしろ、2011年のコスモファントムにしろ、芝2000mで勝利経験がなかった馬。そう考えると、さして割り引く材料にはならないか。鞍上のデムーロも昨年の中山芝で勝率29.2%をマーク。人気でも軸に。

フルーキー

フルーキーの初2000mは逆に好材料?(撮影:日刊ゲンダイ)

 やや見劣る4歳勢だが、明確な消去材料は見当たらず。敢えて要素として挙げるなら、春のクラシックでの激戦の疲れだろうが、今年の4歳勢はいずれもダービー回避組。年齢だけで取捨を決めることは出来ない。

 馬券に絡んだ4歳馬の4頭中3頭は古馬混合重賞で既に連対した実績のある馬。それならば、小倉記念2着のベルーフ、福島記念1着のヤマカツエースは「買い」だ。F.ベリー&池江寿&前走・金鯱賞というパターンはオーシャンブルー、ラブリーデイと連覇中でベルーフには3連覇目がかかる。

 例外だった4歳馬のメイショウレガーロ(2008年3着)は、京成杯2着(0.3秒差)→弥生賞4着(0.4秒差)→皐月賞5着(0.3秒差)と、この舞台で高いパフォーマンスを発揮していた馬。ブライトエンブレムは弥生賞2着(0.2秒差)→皐月賞4着(0.6秒差)。メイショウレガーロとよく似た戦績で、押さえる価値はある。

 近年、目立つのがOP昇級間もない馬達の活躍。過去3年分を下に書き出すと、

2015年
5番人気3着 デウスウルト
 →2走前・大原S(1600万)1着、前走・チャレンジC2着(0.0秒差)

2014年
8番人気2着 カルドブレッサ
 →4走前・日本海S(1600万)1着、前走・チャレンジC5着(0.3秒差)
1番人気3着 ディサイファ
 →2走前・甲斐路S(1600万)1着、前走・福島記念4着(0.1秒差)

2013年
4番人気2着 アドマイヤタイシ
 →3走前・ムーンライトH(1600万)1着、2走前・福島記念2着(0.3秒差)、前走・朝日CC2着(0.0秒差)

 条件的には近5走以内に1600万を勝ち上がって、OPクラスでも上位争いになっているかどうか。今回のメンバーで近5走以内に1600万を勝ち上がった馬は4頭いるが、あくまでOPでの実績に拘ると、下の2頭。

ライズトゥフェイム 前走・アイルランドT2着(0.1秒差)
ロンギングダンサー 2走前・新潟記念4着(0.6秒差)

結論

フルーキー
ベルーフ
ヤマカツエース
ブライトエンブレム
ライズトゥフェイム
ロンギングダンサー

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