引退厩舎から引き継いだ馬を 新規調教師が激変させる!【栗東・想定班レポート】

想定班レポート

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 後のリーディング・トレーナーやGI馬を何頭も手がける調教師でも、開業当初は引退厩舎から引き継いだ馬が多く、軌道に乗るまでには時間がかかる。ただし、一流になれるかどうかは初年度でわかることも少なくない。よくあるのは使い詰めの馬がガラリ一変したり、完全に頭打ちの馬が連勝したりするパターンである。(栗東想定班・那谷明弘)

今年開業の杉山佳師も色気十分 今週のお宝ホースはコレ

 たとえば、昨年にデアリングタクトで三冠を達成した杉山晴紀師は、預かったときは1勝クラスにいたウインテンダネスを目黒記念を勝つまでに再生させた。急激に馬が良くなるので馬券を取るのは容易でないが、人気薄で穴をあけることが多いのは頭に入れておきたい。

 一方、今年、新規開業した杉山佳明師にも成功への予感がある。8月17日終了時点での成績は【6・2・10・86】だが、馬券圏内に入った18頭の中で3番人気以内だったのは僅か6頭。残りの12頭は6番人気以下が多くを占め、二桁人気が5頭もいる。

 小倉土曜12Rは、骨折明けでも、その杉山佳厩舎のレジェモーを狙いたい。「先週、坂路で51秒台が出たように動きは抜群です。転厩初戦だった前走とは体質が全然違いますし、かなり良くなっています」と師。1勝クラスは小倉の1000mで圧勝していて、メンバー唯一の3キロ減騎手も好材料。先手さえ奪えれば押し切れると見た。

レジェモー

今週の追い切り後のレジェモー。馬体をスッキリと見せての好仕上りだ。

那谷明弘

筆者:


1970年神戸市生まれ。慶応大学文学部卒。95年入社。美浦で時計班として所属したのち、96年秋から栗東トレセンで取材を担当。夏の小倉出張は10年を越える。予想は「競走馬の強さはラップに現れる」、馬券は「血統と確率論の理解が必須」がモットー。

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