【新潟メイン・BSN賞】素質馬デアフルーグが「初ブリンカー」で復活の予感!?

想定班レポート

“美浦のいぶし銀”ベテラン大江原TMが狙う ~今週の注目馬2頭~

 オリンピック、パラリンピックの開催で変則だった今年の夏競馬も残すところ後2週。今週は2歳重賞の新潟2歳Sが行われる。暮れのGI、来春に向けて注目の一戦となるが、期待していたアバンチュリエが外傷のため出走を回避。狙っていただけに、これは痛かった。

 

出鼻をくじかれる格好にはなってしまったが、土曜のメインBSN賞にも注目したい馬が一頭。

土曜新潟11R BSN賞 デアフルーグ(美浦:鈴木伸厩舎)
 デビューから3連勝をマークして高い評価を得ていた馬。その後は勝ち星に恵まれず低迷してしまったが、勢いを取り戻すキッカケさえ掴めれば、重賞でも十分勝負になると見ている。獲得賞金の関係で青写真通りのローテが組めず調整の難しさは常にあるものの、今回は出走権利を取って調整過程も実にスムーズ。

デアフルーグ

デビューから無傷の3連勝した素質馬デアフルーグが、初ブリンカーで復活へ!

 前々走が上がり最速、前走は勝ち馬に離されたが2着馬にはコンマ1秒差と復調を感じさせる内容。
「今回は更に集中して走れるようにブリンカーを装着。ハンデ戦でもあるし立ち直ってきた今ならチャンス十分」と鈴木伸師。新潟コースは初となるが、左右どちらでもOK。距離ベストのオープン特別ならアッサリがあって不思議はない。


 日曜新潟4R3歳未勝利戦 マイネルパリオート(美浦:高橋裕厩舎)

マイネルパリオート

芝で掲示板を外したのは、熱中症だった2走前のみ。安定感が魅力のマイネルパリオート(写真2着時:右)

「熱中症だった前々走は参考外。前走が本来の姿」と高橋裕師。渋太く粘り込むタイプのため、直線距離が短い内回りコースに替わる点も追い風になりそうだ。

 

筆者:


1954年福島市生まれ 1983年入社。美浦の厩舎取材を担当。若い頃はそうでもなかったが、歳を重ねるとともに手堅い予想に。この世界に入ったきっかけは、兄弟が騎手を目指していたため。(兄は哲・現調教師、弟は隆・元騎手)