【大阪杯】1番人気エフフォーリアの気になる“状態面”を現場のプロが徹底分析!

調教班レポート
大阪杯

昨年の年度代表馬の始動ともあって、3月初旬からエフフォーリア(美浦:鹿戸雄厩舎)の調教時間には多くの視線が集まった。天皇賞(秋)以来となるトレーニングセンターで4週間の調整。有馬記念時は爪の不安があり、冬場のウッドチップコースでの調整に苦労しているのかなと感じさせたが、今回も坂路から乗り出したものの順調にメニューを消化できたようで陣営、鞍上の言葉も前回より軽やかに聞こえる。
皐月賞や有馬記念時の右回りでの調教では、手前を替えるのが嫌なのかなと思わせるくらいタイムロスを感じさせたが、4歳春になってより完成度も高まってきたのか手前替えもシッカリでき、スムーズな走りに変わってきた。調教時計の数字も5F66秒台を2週にわたってマークするなど輸送の不安は考慮しなくても良さそうで、春の始動戦としては十分な仕上がりに映る。

エフフォーリア

上がり馬を一蹴し現役最強の証明へ!エフフォーリア

昨年飛躍したヒシイグアス(美浦:堀厩舎)は海外遠征を視野にいれていただけに美浦での乗り込み本数は1本少ないと思われるが、牧場とシッカリ連携し調整してきた様子で、中身の心配は感じさせない動き。天皇賞(秋)から香港にかけてレース内容を向上させた感があるだけに、今回またどれだけパフォーマンスアップしてくるのか注目して良いだろう。(美浦調教班:中田博士TM)

ヒシイグアス

2000mでは5戦4連対と安定感光るヒシイグアス

筆者:


北陸生まれ 1998年入社。美浦調教班。グリーンチャンネルでパドック解説を担当。