エフフォーリア「復活Vの可能性は高い!」【宝塚記念・調教ジャッジ】

調教班レポート
宝塚記念

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クラシックから活躍してきた正統派のヒーロー、ヒロインに、個性を発揮して力をつけてきた実力派と、上半期を締めくくるのに相応しい役者の揃ったグランプリとなった。調教からの注目は、何といっても昨年の年度代表馬エフフォーリア(美浦:鹿戸雄厩舎)。前走の大阪杯は初めて連対を外す完敗。初の長距離輸送など様々な要因が重なってのものだったとは思うが、その1週前の追い切りでは前を行く併せ馬に追いつけないままゴール。この馬らしからぬ速い時計の追い切りを2週続けたというのも良化しきれなかったという事ではないだろうか。

エフフォーリア

エフフォーリアは、ブリンカー着用でガラリ一変!

立て直して臨む今回は2週前の時点で速い時計を出すと、前2週は終いを伸ばす形。先週の時点では、まだモタつくところもあったが、ブリンカーを着用した直前の追い切りでは引っ張りきりの手応えで先着と、まさに動き、気配共に一変。前向きさが出て、動きにも躍動感が戻ってきた印象だ。完全復活へ向け、いわば背水の陣とも言える構えで臨む一戦。集中して走り切れさえすれば、自ずと結果はついてくるはずだ。

そして、本格化した印象のあるタイトルホルダー(美浦:栗田徹厩舎)の動きも軽快そのもの。前に馬を置く形をとった1週前の追い切りでは、リラックスした走りができており、本番で控える形になっても対応はできそうだ。
海外帰りとなるオーソリティ(美浦:木村厩舎)は1週前に長目から追われて、5Fでは65秒台となる好時計をマーク。昨秋の復帰以降、美浦では最も負荷をかけた調整を消化しており、それに応じて動きは迫力満点。久しぶりの右回りにも対応できるだけの動きを見せている。(美浦調教班:武井友彦TM)

オーソリティ

G1実績を積み重ね、今度こそ戴冠を狙うオーソリティ

筆者:


1975年東京都練馬区生まれ 1997年入社。美浦の時計班で、関東本紙予想を担当。予想の肝はあくまでも対戦比較。大学への通学で京王線を使っていて、東京競馬場に立ち寄ったのが、この世界に入るきっかけ。

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