【ＣＢＣ賞】連覇を狙うファストフォースにちょっと待った！　坂路自己ベストで絶好調の馬とは

高速決着も望むところ　スマートリアンが新境地を開く

　梅雨も明けて今週から小倉競馬が始まり正に夏モードの到来。広い阪神から小回りコースに替って頭の整理も必要だが、やはりこの時期は格より体調重視が大事になるだけに、よく観察していきたい。

　サマースプリントシリーズ第２戦のＣＢＣ賞は、昨年がＪＲＡレコードでの決着となったが、今年も良い馬場で行われそうでスピード決着は必至。当然ディフェンディングチャンピオンのファストフォースのスピードは脅威だが、今年は斤量が４キロ増の５６キロ。付け入る隙はありと見てスマートリアンの変り身に注目した。

　先週東京のパラダイスＳを除外になってのスライドの形になるが、直前に坂路５０秒７の自己ベストをマークと１週延びて結果オーライの様子。１２００ｍ戦は初めてになるがスピードを活かすには持ってこいの条件で新境地を開きたい。

今週の坂路では５０秒７の自己ベストを叩き出し元気一杯のスマートリアン

状態面は問題なし　連覇を狙うファストフォース

　高松宮記念以来となる昨年の覇者ファストフォースだが、松山騎手が２週連続で追い切りに騎乗。先週の坂路で５０秒７をマークし併せた相手を大きく引き離す好内容の調教を消化した。やはりこの時期は合う馬らしく、ここに来て上昇カーブを描いており、あとは斤量との戦いだろう。

　昨年は直線の不利が痛かったタイセイビジョンだが、今年もここへ向けて順調に調整。逃げ馬が外枠に入ってハイペースは必至だけに、展開面ではこの馬に恩恵がありそうだ。（栗東調教班・持木秀康）

昨年の覇者らしくここへ向けて状態を上げてきたファストフォース