【プロキオンS】調教から読み取れる立て直しの効果 衰え知らずの古豪が復活!

調教班レポート
プロキオンS

実績は一枚も二枚も上 復調見えたサンライズノヴァ

 中間の併せ馬では遅れや脚色劣勢が目立つが、過去の調教時計を振り返ると復調の可能性を感じさせるのが◎サンライズノヴァだ。

 先週までに2週連続で4F50秒台をマークしているが、これはデビュー以来で初めての事。更に最終追いは前日からの雨の影響が残り、2回目のハロー明け以降で4F51秒台をマークしたのが4頭しかいない重い馬場状態の中を4F51秒3。1Fも12秒台でまとめた内容は高く評価できる、年齢的な衰えは感じられず、むしろ今回は立て直しに成功した印象を受ける。

 GIIIと言ってもオープン特別に近いメンバー構成のここならGIII4勝、GIでも好走した実績は一枚も二枚も上。59キロでも重賞を勝っている馬だけに斤量も気にならない。初の小倉ダード1700mへの出走になるが、乗り慣れた鞍上なら当然対策を考えてくるはずだ。人気的にも今回が狙い目になるだろう。

サンライズノヴァ

復調を感じさせる動きを見せたサンライズノヴァ(右)

 

まさに全身がバネ 初戦から注目したいラヴェル

 体のラインは姉ナミュールと同様にやや細身だが、身のこなしが柔らかく、まさに全身がバネといった印象を受けるのが、小倉日曜5Rでデビューする◎ラヴェルだ。先週のCWで好時計をマークし、最終追いは坂路で微調整程度の併せ馬だったが、ラスト1Fの加速は時計以上の軽快さを感じた。間違いなく芝の実戦でいいタイプだろう。初戦からそのレースぶりに注目したい素質馬だ。(栗東調教班・中邑茂)

筆者:


1974年千葉市生まれ 1997年入社。栗東時計班。馬券は、馬連を中心に単勝や馬単も買うスタイル。趣味は、地元の滋賀県を中心にラーメンを食べ歩くこと。