断然人気ルージュバックは、鞍上戸崎が泣いて信頼度ＵＰ

波乱の歴史を継ぐ者は

デスク「さっき重賞勝ち馬が少ない、という話も出たが、編集長の◎シングウィズジョイは前走で重賞を勝っているのに、正当な評価をされていないということなのかな？」

上田「そうだね。しかも、前走は初コースでの勝利だったんだから、コース適性も示したわけだし、人気薄だったからとフロック視はできないよ。そもそも、現４歳世代が古馬と戦い始めた昨年６月以降の重賞データから、明らかに世代レベルの高さが見て取れるし、ルージュバックと１キロしか斤量差がないというのは微妙と言えば微妙だけど、配当的な妙味を考えれば、こっちが◎でいいと思うよ」

大江原「フローラＳ以降は相手が強いこともあって不振続きだったけど、前走で何か吹っ切れた感じを受けるよな。脚質を考えれば、中山１８００ｍのコース形態もピッタリの舞台だと思うし、強力な逃げ馬も見当たらないここは、展開も味方しそうだぞ」

広田「陣営も前走に関しては“展開利も大きかった”と認めてますし、状態はいいんですが、今回も流れ次第となるかもしれませんね」

前走ターコイズSを11番人気で制したシングウィズジョイは今回も人気薄？（撮影：日刊ゲンダイ）

デスク「誰も◎がいないのはちょっと意外なんだが、それでもみんな印を打っているアーズライズは、勝負になっておかしくないだろ」

小野智「戸崎騎手が泣かなかったら、コレを本命にしてたと思いますし、見せ場十分だった秋華賞以降も充実一途の感を受けますよね」

細川「前走からハンデが１キロ増えるのは、陣営も少し気にしていましたが、今の中山の馬場は差しが利くので、色気を十分に持っての参戦です」

小野智「色気と言えば私、じゃなくって、クインズミラーグロの和田道師もタップリでした。この馬も愛知杯では不完全燃焼でしたし“崩れ知らずの中山で５３キロなら一発”という雰囲気でしたね。ただ、私が印を落としたのは“追い切りに跨いだけど以前に乗った時ほど迫力がなかった。もう少し成長してると思ったんだけど…”という蛯名騎手の話を聞いたからなんですよ」

小桧山「愛知杯でいい脚を使っていたレイヌドネージュも押さえて損はないぞ。“前走はこの馬の力は出しているし、ハンデ据え置きの５３キロなら力関係も同じだということ。暖かくなって毛ヅヤが良くなっているし、動きも素軽さを増したよ”と、特にイレ込むことはなく、菊沢師は淡々と語ってくれたよ。流れに左右されるのは否めないけど、無視はできないよな」

デスク「あとは、重賞勝ち馬なのに名前が挙がらない連中もいるが…」

小島「勝ったのは１年ちょっと前（クイーンＣ）なんですが、キャットコインはずいぶん前のような気もしますよね。前走にしても、仕上りは良かったですし、実績のあるマイル戦での惨敗でしたから、陣営もガッカリしてましたよ。これまた“１０日競馬”ながら状態が悪くは見えないんですが、“まだ終わっていない”と言いつつも、乗り替わりで新味を見い出しているようでは、手も出しづらいですね」

目黒「３走前に府中牝馬Ｓを勝ったノボリディアーナは、“これが引退レースになるかも”とのことです。ハマリ待ちで臨んだ前走は、前残りの流れで仕方のない結果でしたが、今回は悔いのないレースをしてくれると思いますね」

デスク「あと、なかなか名前が挙がらなくてヤキモキしてるんだが、俺のお手馬が…」

目黒「リーサルウェポンですね。前走に関しては馬場が全てで、フォーリー騎手も“良馬場なら違ってた”と言っていたようです。愛知杯は５０キロだったとはいえ、普通に自分の競馬をしての２着でしたからね。５１キロはまだまだ恵まれている斤量だと思いますし、陣営も“能力差はない”と強気でしたよ」

木谷「そういえば、先週の弥生賞は３連単ドンピシャでしたね、デスク。配当はまさかの８３０円でしたが（笑）。僕は、今回名前が挙がらなかったんですが、愛知杯で本命を打ったヴィルジニアをもう一度狙います。後先で負けてしまったデスクのリーサルウェポンにリベンジといきたいところです。良かったですね、目黒さんからイイ話を聞けて」

デスク「８３０円を笑うなかれ。先週はあの１点勝負で、ドツボから脱出できたんだから…。じゃ、俺の推奨馬は…」

木谷「言わずもがなでしょ。ほら、みんな帰り支度を始めているし…、終了ですよ！」