【北九州記念】ウン百万の投資も厭わず 好調厩舎の秘訣を探る

想定班レポート
北九州記念

頑張ってくれた馬に還元 佐々木晶厩舎の秘密兵器

 スーパーライザーやインディバなど、人間の通う整形外科や接骨院でも利用されている治療器具は、競走馬の世界でもかなり以前から利用されている。佐々木晶三厩舎には先週から、筋膜リリースのマシンが導入されており、その治療風景を見せて頂いたが、他の治療器具よりも取扱いが大がかりではなく、音も静か。使用されていた馬も大人しく気持ちよさそうに受けていた。値段を尋ねると「ウン百万するよ」と調教師。今年の夏はプロキオンSをゲンパチルシファーで制し、流れはいい。「馬が頑張ってくれた分、馬に還元」といったところか。

ハンデ据え置き49キロ! アネゴハダに注目

 日曜小倉11R北九州記念にはアネゴハダが出走。

 「前走も競馬としては完璧な内容やった。勝ち馬にあの時計で逃げ切られたら仕方ないね。中間は在厩で調整したが、序盤はプール併用でリラックスさせることをメインに。8月に入ってからしっかり乗り込んできた。いい感じでリフレッシュもできているし、動きもいいよ。小倉も前半開催よりは時計も掛かってくると思うし、少し雨で渋ったりしてくれたらいいんやけどね。斤量は49キロで据え置きだったから、チャンスはあると思うよ」と調教師。

 今週から戦列復帰する酒井学騎手とのコンビにも注目したい。(栗東想定班・目黒和外)

アネゴハダ

最終追いでもスピード感溢れる動きが目立ったアネゴハダ

筆者:


TM歴20年。栗東の厩舎取材を担当。