【有馬記念回顧】タイトルホルダー“スロー逃げ”のなぜ イクイノックスは「楽な競馬に」

佐藤直文 レース回顧
有馬記念

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ルメールサンタが突き抜けて イクイノックスがクリスマス決戦を制す

 スタートしてから1100mまでのラップタイムは67秒7。パンサラッサが序盤で11秒台のラップを刻んだ昨年よりも2秒遅いスローペースとなったが、前の馬が楽だったとはいえ、中団から後方の馬たちにとっても動きたいところで動ける流れとなったことで、競馬がしやすくなったと言えるだろう。

 イクイノックスは、序盤は中団で前に馬を置いて我慢させ、勝負どころの3コーナーからは周りの馬のジョッキーの手が動いていたのに対し、ほとんど持ったままで一気に進出。直線入り口の手応えは、他馬と一線を画していた。今日の流れでこういう競馬ができたのなら、勝ってくださいと言わんばかりのレースだったはずで、ルメール騎手にとっても楽な競馬になったと思える。まだ素質だけで走っていた春とは違い、どんどん進化している印象で、来年はもっと強くなるだろう。

イクイノックス

クリスマス決戦で圧巻の走りを見せたのは、1番人気に推された3歳馬イクイノックス

 2着ボルドグフーシュは、いつものように序盤は後方でジックリと構えたが、3コーナー過ぎから馬群の大外を回って一気に進出。ペースが遅かったことで動きやすかったと言えたが、力は十分に示した。惜しむらくは勝ちに行く競馬ができなかった点だが、このあたりは今後の成長に期待したい。

 3着ジェラルディーナは、勝負どころでの反応が一息で、直線入り口でも馬場の内目の進路を選択せざるを得なかったが、最後に外へ持ち出してからはいい脚を見せた。もう少し速い流れになってほしかったところだろうが、この馬もまたまだ強くなりそう。

 4着イズジョーノキセキは、好枠を利して上手に立ち回り、ラストも3着争いに加わる見せ場十分の大健闘。スローに流れたことで距離にも対応できたか。

 5着エフフォーリアは、プラス12キロと余裕残しの馬体だったが、早目の立ち回りで春2戦以上の走りができた。来春の完全復活も十分期待できるだろう。

 タイトルホルダーは、今日のようなスローの逃げでは持ち味が生きず、後続にもっとを脚を使わせる形が理想だったろう。ただ、そういう競馬ができなかったのは、馬自身に行く気もなかったためと言えそうで、やはり遠征の疲れが尾を引いていたと判断するべきか。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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