レモンポップに次ぐ「タナパク厩舎」の“期待馬”たちが今週も続々と登場!

想定班レポート

 開業5年目となった昨年に35勝をマーク(ほか地方で1勝)、キャリアハイの成績を挙げた田中博康厩舎。今年も既に9勝を挙げており、昨年の同時期と同じペースで勝ち星を積み上げている。特に今年は厩舎初の重賞+GI制覇をレモンポップで成し遂げ、3月25日のドバイゴールデンシャヒーンにも参戦など、今後の活躍が注目される。

 その田中博康厩舎は今週6頭の出走を予定している。その中でも有力と思われるのが日曜日に出走する2頭だ。まずは中山9RスピカSに出走するローシャムパーク。6戦して全て3着以内。成績的にも馬券の軸として信頼のおける馬ではあるが、まだ幼い面を覗かせたり粗削りな部分が多く成長段階という印象が強い。

山崎助手は「難しい所はありますが、積んでいるエンジンは凄いモノがあります。ハミの取り方が独特ですが戸崎圭太騎手とは手が合っているように思います。今回は昇級戦になりますが、能力的には上のクラスでもと思っているので期待していますよ」と力が入る。

ローシャムパーク

名牝系の血脈を受け継ぐローシャムパークが連勝狙う!

 もう1頭は中京11R名古屋城Sに出走するウィルソンテソーロ。デビューから3戦は芝で結果が出なかったが、転機となったのは昨年8月28日の新潟ダート1800m戦。当時は戸崎圭太騎手の進言からダートへ使うということは聞いていたが、陣営は短距離戦への出走も視野に入れていた模様。実際には1800m戦に使って、1分51秒8の破格の時計での圧勝劇。前日に行われたオープンのBSN賞で後にチャンピオンズCを制すジュンライトボルトがマークした1分51秒5と比較すれば、価値の高さや秘めていたダート適性・能力の高さが窺えた1戦といえるだろう。ダートに替わりここまで4戦全勝、いずれも危なげない競馬で他馬を完封していることからも、まだまだ上を目指せる器なのは間違いない。

「二の脚が速くセンスも良い。コース替わり、左回りや右回りなど全く問題ありません。鮫島克駿騎手は初めての騎乗になりますが特に心配はないでしょう。まだ未完成ですがオープンでどんな走りを見せてくれるか、楽しみですよ」と山崎助手も好感触。今年は大きな飛躍が期待されているこの2頭、まずは今週の競馬での好結果を期待したい。(美浦厩舎取材班:板子洋一)

ウィルソンテソーロ

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筆者:


1982年栃木県生まれ 2005年入社。美浦の厩舎取材を担当。予想スタイルは、対戦比較やレース内容、舞台への適性などを重視。馬券は基本穴狙いで、レースごとに3連複や3連単などを買う。趣味は、スポーツ観戦、音楽、料理など。

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