【大阪杯回顧】武豊に導かれ「ようやく輝いた」 ジャックドールが魅せた“リスク承知”の逃げ

佐藤直文 レース回顧
大阪杯

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“栗毛の貴公子”が渾身の逃げ切り ジャックドール

 イクイノックス、パンサラッサ、ダノンベルーガと、昨年秋の天皇賞での上位3頭が揃ってドバイへ遠征したことにより、少し手薄感も否めないメンバー構成となったが、連続開催でコース8週目の馬場において、レコードにコンマ2秒差という決着だったのなら、レースレベル自体も高かったと言えるだろう。まして、その時計を誰に頼ることもなく自らハナを切ってマークした勝ち馬は、胸を張れる走りだったのではないだろうか。

 そのジャックドール。レース序盤こそ絡まれるシーンはあったが、1コーナーを過ぎてからは自分のリズムで速めのラップを刻んだ形。特に各馬の仕掛けが早くなる内回りの3コーナー過ぎからピッチを上げたことで、後続にも脚を使わせた絶妙の逃げであり、リスクを承知でやってのけた武豊騎手にはさすがと言うしかない。ラスト1ハロンは12秒5と脚が上がり気味だったが、ギリギリ凌いでの勝利は、前述したようにけっして相手に恵まれたものではなかったはずだ。

ジャックドール

力を余すことなく使い切ったジャックドール(奥)が初のビッグタイトルを手に入れた

 2着スターズオンアースは、今回もまたスタートで後手を踏んで後方からとなったが、直線では馬群を割ってラストも際立つ伸びを見せていた。着差を考えても惜しかったと言わざるを得ないが、力は十分に示す走りだった。

 3着ダノンザキッドは、厳しい流れを好位から追いかけて、直線でも勝ちに行く競馬。最後は伸び負けたとはいえ、2歳時以来の勝利もそう遠くはないだろう。

 4着マテンロウレオは、これまた好位から思い通りの競馬ができたように思うが、GIでの決め手の差が出てしまったか。

 5着マリアエレーナは、枠なりにロスのない競馬で直線でもよく差を詰め、自分の力は出し切ったように思える。

 ジェラルディーナは、伸び自体がジリジリで2000mは距離不足の印象。ヒシイグアスは、ポジションを取って流れに乗れていたが、勝負どころで手応えが一息に。いつになく順調に中4週でレースを迎えられたものの、結果的には仕上げ過ぎだったのかもしれない。ヴェルトライゼンデは、道中で力む面も見られスムーズに脚を溜められなかった印象。今日の流れでの2000mは厳しい条件だったと言える。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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