【ヴィクトリアマイル・調教分析】ソダシを含め有力馬の“仕上がり”を現場記者がジャッジ!

調教班レポート
ヴィクトリアマイル

 二冠牝馬スターズオンアースの参戦で、4歳世代の牝馬トップ3が集まることとなった日曜東京11Rヴィクトリアマイル。そんなフレッシュな4歳馬に立ちはだかるのが、昨年の覇者ソダシ(栗東:須貝尚厩舎)だ。調教はやればやるだけ動く馬が先週は珍しく遅れたが、時計は自己ベストで、併せた相手は乗り手も軽かったことを考えれば納得。太目残りや調子が悪いということは全くない。今週は単走でこの馬らしい走りを見せ、順調に仕上がったとみていいだろう。1年ほど勝ち星はないが能力は維持しており、昨年と同じくらいのパフォーマンスを発揮できるはずだ。

ソダシ

純白の女王ソダシがマイルGI4勝目を狙う!

 ナミュール(栗東:高野厩舎)は休み明けの前走・東京新聞杯を牡馬相手に2着。やはり広いコースのマイル戦が合う。昨春は馬体減りに悩まされたが、それも解消し今は馬体も充実。体幹がシッカリとして調教の動きには力強さが増している。

ナミュール

悲願のGI初制覇に燃えるナミュール

 同厩舎のスタニングローズ(栗東:高野厩舎)も状態に関しては見劣らない。ボリュームある体つきで攻め気配は抜群。坂井騎手を背にした最終追いの動きも良かった。あとはマイル適性がどうかだけだが、そこは持ち味である立ち回りの巧さでカバーしたい。

スタニングローズ

秋華賞ではスターズオンアース、ナミュールを負かしているスタニングローズ

筆者:


1974年神奈川県生まれ 1997年入社。栗東坂路の時計班で、関西本紙予想を担当。予想スタイルはオーソドックスで、馬券は、ほぼ単勝・馬連・3連複のみ。オグリキャップ時代の競馬ブームの頃に、周囲につられてのめり込んだことで、この世界に。