【エプソムC】“重賞初制覇”に燃える「大波乱の立役者」が再び激走ムード!

想定班レポート
エプソムカップ

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 2022年のNHKマイルカップはオーバーにいうなら“生涯最大の過ち”となった。なぜか馬券を見送った18人気のカワキタレブリー(栗東:杉山佳厩舎)が3着に激走。3連単の153万2370円は無理だったとしても3連複41万50円、ワイド2つは4万円台、複勝4780円は取れたかもしれない馬券だったからである。

カワキタレブリー

厩舎でのカワキタレブリーの様子

 実は2週間前から調教師のトーンは高かった。「内枠を引ければ逃げ馬のすぐ後ろで運んで早めに抜け出して粘り込むレースをしてもらいます。完璧に運べれば、3着ならあるかも知れませんよ」ところが外目の枠に入り、出遅れて大外を追い込んでくる形で作戦とは真逆のレース。ただただ、呆然と見つめるしかなかったことを昨日のことのように思い出す。

 少なくとも自分が大儲けできる側の人間だったことに疑いはない。師の話を信じていなかったわけでもない。優馬紙面の原稿には「完璧に運べれば3着ならあると思いますよ」とコメントを引用したし、見出しには思い切って“大穴なら”を採用した。1、2着馬が人気サイドだったので流していれば間違いなく当たったはずなのだ。“魔が差した”という表現がこれだけぴったりの状況に、残りの“馬券人生”で遭遇することがあるだろうか?いまだ後悔は尽きない。

カワキタレブリー

操縦性が高く1F延長にも難なく対応できそうなカワキタレブリー

 GIで3着に来た馬が自己条件に戻って勝ち切れないというケースは少なくない。カワキタレブリーも次に勝つのは案外手こずるかも…との悪い予感は的中した。もしかしたら、ドレフォン産駒だから本質はダートと考えたこともある。しかし、3勝クラスは2勝クラスの4戦より早い3戦で卒業した。奇しくも多くの競馬ファンの度肝を抜いたNHKマイルと同じ日である。走破時計でGIを0.2秒上回り、再上昇を印象づけた今ならエプソムCでも十分に勝負になるはずだ。確実に成績を上げてきた厩舎にとっても初重賞は是が非でも欲しいタイトルである。夢のような高配当は望めないが、今回は馬券を買って全力応援したい。

那谷明弘

筆者:


1970年神戸市生まれ。慶応大学文学部卒。95年入社。美浦で時計班として所属したのち、96年秋から栗東トレセンで取材を担当。夏の小倉出張は10年を越える。予想は「競走馬の強さはラップに現れる」、馬券は「血統と確率論の理解が必須」がモットー。

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