キタサンブラックには不利なデータが多数 データ班の◎は…
ドゥラメンテ世代の2強に年長のグランプリホース、3歳勢からは皐月賞馬、そして外国馬が3頭と最高峰のレースに相応しいメンバーが揃った。データが導き出した最強馬とは?
キタサンブラックに暗雲?
これまでの対戦成績が2勝2敗のキタサンブラックとリアルスティールが火花を散らす今年のジャパンカップ。データ的にも4歳馬は一歩リードしているが、問題はその臨戦過程。
年齢別成績(過去10年)
3歳〔2.3.2.24〕
4歳〔6.3.2.36〕
5歳〔2.3.4.36〕
6歳〔0.1.0.22〕
7~8歳〔0.0.2.19〕
前走レース別成績(過去10年)
天皇賞(秋)〔6.6.7.44〕
凱旋門賞〔1.2.1.10〕
菊花賞〔1.1.0.9〕
秋華賞〔1.0.1.1〕
アルゼンチン共和国杯〔1.0.0.9〕
エリザベス女王杯〔0.1.0.5〕
京都大賞典〔0.0.0.9〕
京都大賞典から臨むキタサンブラックは臨戦過程に不安材料。京都大賞典組は過去10年で1頭も馬券に絡んでいないからだ。視点を変えて、同年の天皇賞(春)1着馬がジャパンカップに出走したケースでは平成以降〔3.1.1.9〕と決して悪くは無い成績。ただし、馬券に絡んだ5頭中4頭は前走の天皇賞(秋)で連対していた馬。例外の1頭は凱旋門賞3位入線(失格)というもの。前走の捉え方を単純に前走好走とするか、天皇賞(秋)好走とするかで評価は分かれそう。
4角位置別成績(過去10年)
4角1番手〔0.0.0.10〕
4角2~3番手〔0.2.3.20〕
4角4~5番手〔5.2.2.19〕
4角6~10番手〔4.3.2.36〕
4角11番手以下〔1.3.3.53〕
逃げ馬を筆頭に先行系の脚質は明らかに不利。デビューからの12戦のうち10戦で4角2番手以内の競馬をしているキタサンブラックは連下までの評価としたい。
鍵を握る天皇賞(秋)組
今年のジャパンカップに出走する天皇賞(秋)組はリアルスティールとルージュバックの2頭だけ。とはいえ、データ的には無視できない存在であることは間違いない。
天皇賞(秋)組の前走着順別成績(過去10年)
前走1着〔0.2.4.1〕
前走2着〔1.0.0.5〕
前走3~5着〔3.3.1.9〕
前走6~9着〔2.0.1.13〕
前走10着以下〔0.1.1.16〕
天皇賞(秋)組の前走人気別成績(過去10年)
前走1番人気〔3.1.3.2〕
前走2番人気〔1.0.1.1〕
前走3番人気〔0.2.0.5〕
前走4~5番人気〔2.1.1.6〕
前走6~9番人気〔0.2.1.8〕
前走10番人気以下〔0.0.1.22〕
天皇賞(秋)組は着順・人気ともに一桁であることが基本的なラインとなる。意外と2着馬が振るわないのは気になるところだが、このレースで〔3.2.1.6〕と出走馬の半数が馬券に絡んでいるディープインパクト産駒のリアルスティールを◎としたい。
ルージュバックは天皇賞(秋)で3番人気7着と敗れたが、天皇賞(秋)で勝ち馬から1秒以内であれば〔6.4.1.24〕とデータ的には巻き返せる範囲。また、外国馬を除く牝馬全体では過去10年で〔5.2.2.9〕と複勝率5割を誇っているというのも心強い。
菊花賞組を筆頭に伏兵も豊富
オールカマーからの臨戦となる昨年のグランプリホース、ゴールドアクター。このパターンは2008年のマツリダゴッホ(5番人気4着)しかおらず、迷いどころ。ただ、父のスクリーンヒーローはその2008年の勝ち馬で、その時はアルゼンチン共和国杯からの臨戦。過去10年で前走がGI以外だったのはスクリーンヒーローだけ。血統面では押さえる要素があるだろう。
次に3歳馬。牝馬のビッシュは秋華賞10着からの参戦。過去10年では秋華賞から参戦し田牝馬は3頭いて〔1.0.1.1〕。ただし、この3頭はすべて秋華賞を勝っての参戦。よってここでは実績的にやや見劣る感も。
買うなら菊花賞組か。2006年2着のドリームパスポート、2010年1着のローズキングダムはともに菊花賞連対馬。菊花賞で連対していた馬は最低でも掲示板を確保しており、狙うなら菊花賞2着のレインボーラインだ。レベルの高かった札幌記念では天皇賞(秋)を勝ったモーリスとクビ差。力関係は互角と言ってもおかしくはないだろう。
結論
◎リアルスティール
△キタサンブラック
△ルージュバック
△ゴールドアクター
△レインボーライン
菅TM
11/17(日)福島3R
払戻金 38万4900円
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小野智TM
11/17(日)東京2R
払戻金 28万7300円
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土屋(競友)
みやこS(GIII)
払戻金 37万2300円
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三代川(編集)
秋華賞(GI)
払戻金 47万8800円
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