フィエロ藤原英師は勝てるだけの手応えあり　対してモーリス陣営は“冷静”

どの馬にもチャンスあり　遂に全馬の名が

久光「僕は前走の大敗で大幅に人気を落としているダイワマッジョーレが狙い目と見ます。高松宮記念は距離不足、前走も超スローの競馬ですから、ともに出遅れは致命的でしたよね。いまさら発馬はどうにもならないですけど、東京のマイルなら目をつぶれますし、見直す手ですよ」

細川「確かに、矢作師も『近走の敗因がハッキリしているのに、どうしてこんなに人気がないんだろう』と不思議がってました。週中に、グリーンチャンネルなどの取材依頼もほとんどなかったですからね。前走は出遅れもありましたが『前が塞がらなければ上位争いできていた』と、陣営は見ていますし、致命的と言えるほどの出遅れでなければチャンスはあると思いますよ」

清野「厳しい流れになりやすいレースで、過去の連対馬も大半が差し・追込馬。加えて今年は先に行きたい馬も多いですから、展開も向くはずです。阪急杯の末脚も完全復活と思えるものでしたし、相手もほどほどの今回はＧIに手が届いていいと思いますね」

庄司「それ以上に不当に人気を落としていると言えるのが、クラレントじゃないですか？　重賞６勝、うち５勝がマイル戦の馬ですよ。しかも、右回りと左回りでのパフォーマンスが全然違う馬なので、ここ４走の右回りは度外視できますからね。今回は過去の実績よりも近走の着順のいい馬が人気になっていますが、左回りのここが絶好の見直しどころです」

坂倉「さらに良馬場に限定すれば、これまで左回りで崩れたのは明らかに距離が長かったダービーだけですからね」

田崎「レッドアリオンも、実際の人気はともかくとして、僕から言わせれば、東のＴＭの人気が不当に低いですね。ゲートが安定して本格化していますし、真ん中の偶数枠を引けたのもラッキーですよ」

持木「僕はそれほど前がやり合うような速いペースにならないと思っているんですよ。ここ２走のような立ち回りができるなら、展開も味方に付けそうですね」

瀬古「以前は、出遅れ癖のみならず、タイミング良くスタートを切っても掛かり気味にハナへ行ったりと、乗り難しいところがありましたが、ここ２走は落ち着いてスタートを切り、他馬を見ながら好位で折り合えてますからね。正攻法で結果を出せた勢いは、本物と見ていいんじゃないですか？」

小桧山「サトノギャラントも、ちょっと納得のできない人気の無さだな。重賞こそ勝ってないが、東京で５勝、マイルでも５勝だぞ。前走は、直線平坦の新潟とはいえ、上がり３１秒９と圧巻の末脚を現場で見せられたからな」

馬場「決め手はここでもヒケを取らないはずですよ。渋るとダメな馬なので、馬場がどこまで回復するかですね」

須藤「自在性を身に付けて相手なりに走るようになったサンライズメジャーも怖いですね」

那谷「今回は本来の差すレースをすると思うけど、ここ２走ともフィエロに先着してるんだから、通用しても不思議はないよな。いつもは控えめな浜田師も『このメンバーでも力の差は感じない』と、色気を持っている様子なんだ」

坂倉「前哨戦を勝っているのにカラ人気のサクラゴスペルは、２年前の５着馬ですが、ロードカナロアにコンマ５秒差。今回のメンバーが２年前と比べて大幅に強化されたとも考えづらいので、立ち回り次第では、ってとこですかね」

目黒「どんなメンバーでも善戦止まりのエキストラエンドですが、前走である程度前目の位置で競馬ができたのは収穫でしたね。３着になら候補として挙げてもいいと思いますよ」

馬場「ケイアイエレガントは、今回も、落ち着きがありながら程よく気合が乗っているという、良好な状態です。陣営は『牡馬相手はやってみないとわからない』と控え目ですが、再度驚かせる激走があっても不思議はないですよ」

久光「ブレイズアトレイルも、鞍上が不気味なんで押さえる価値はありますね」

デスク「メイショウマンボ以外は、全部馬名が挙がったな」

加茂「そのメイショウマンボかて、去年のヴィクトリアマイルだけ走れば足りて不思議ないんやないか」