GI好走カフジテイクは「まだ良くなる」 根岸Sを優馬TMが激論!

優馬TM座談会
根岸S

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上位拮抗の様相も 本紙武井は重賞未勝利馬に◎

デスク「昨年は、ここを勝ったモーニンが本番のフェブラリーステークスも制したけど、今年もまた本番並みの豪華なメンバーが揃ったと言えるよな」

武井「そんな中、目下の充実ぶりという点では、カフジテイクが抜けていると思いますね。前走は、これまで実績のなかった距離やコースでのGIで、しかもそうそうたるメンバーを相手のコンマ1秒差4着。レースぶりから言っても、完全に本格化したと見ていいでしょう。今回の東京1400mでは、過去2戦2勝。ともに上がり3ハロン34秒台の脚を使って完勝している最も得意とする舞台ですから、重賞初制覇のチャンスと見ました」

デスク「そうだ、思い出した。前走は3着に届いてくれていたら、3連単が当たってたんだよ」

小島「そんなデスクだったら、前走がフロックではないことも十分ご承知かと思いますが、勝ったサウンドトゥルーとは、4角を内から捌いたか、外を回したかの違いだけでしたよね。距離やコースもベストと言えるここは、◎は譲れませんよ」

西田「私も、前走のカフジテイクは本格化を示す内容だと思いますし、東京ならキッチリと決めてくれるはずです」

坂倉「末脚は強烈だけどエンジンがかかるのが遅い、という馬ですから、直線の長い東京が合うんでしょうね。武蔵野Sこそレコード決着で届きませんでしたが、普通の馬場と流れなら確実に来ますよ」

目黒「当然、カフジテイク陣営は、このあとのフェブラリーS出走を目指していますが、賞金的に微妙なラインなので、ここは勝利か、最低でも2着は欲しいところです。となると気になるのは仕上がりのレベルですが、元々、放牧に出ると体が緩むタイプで、中間の短期放牧は気になるところ。“実際に少し緩んだけど、先週ジョッキーに確認してもらって全く心配はないですよ。しかも福永騎手に『まだまだ良くなるよ、この馬』って言ってもらえたよ”と湯窪助手。ほぼ万全の態勢が整っていると考えていいですね」

カフジテイク

フェブラリー出走のために結果が欲しいカフジテイク(右)(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「ただ、まだ重賞未勝利の身ではあるんだし、実績面では交流GI南部杯の連覇をはじめとして重賞5勝のベストウォーリアが最右翼の存在だな」

久光ベストウォーリアは、一昨年の南部杯から、勝ち星こそ遠ざかっていますが、その間で馬券圏内から外れたのは、レコード決着だった昨年のフェブラリーS4着のみですから、力が落ちたという印象はないですね。59キロを背負ってプロキオンSを楽勝していることからも、58キロの斤量が応えるとは思えませんし、先行勢と直一気勢が揃った組み合わせは、立ち回りという点でもスムーズに運べそうです」

佐藤直「まぁ、重賞未勝利馬が人気になるようなメンバーで、ベストウォーリアは戦ってきた相手が違うと言えるぞ」

瀬古「実際、交流重賞も含めてGIIIを使うのは5歳時のプロキオンS以来で、それが久光君の言っていた59キロを背負っての完勝劇なら、ここではそもそも格が違うと見ていいですね。仕上げに関しても、いつもの休み明けよりも調整期間を長く取って乗り込まれていますし、昨年も一昨年もぶっつけだったフェブラリーSに、今年は前哨戦を勝って臨めるはずですよ」

小野智「私は、ベストマッチョに未知の魅力を感じますね。キャリアの割に緩急自在に立ち回れる馬だと思いますし、5戦4勝という実績も昨年のモーニンと一緒。イメージが被りますよ」

大江原ベストマッチョは、前走後にルメール騎手が“自らハミを取って道中もリラックスして走れた。上でも期待できる”とコメントしていたほどで、当然、GIも視野に入る器だぞ。問題は爪が弱いところで、特殊な接着剤で蹄鉄を固定しているため、なかなか順調に使い込めないんだけど、それでもキッチリ結果を出してきているんだし、今回も抜かりのない仕上げだよ。初挑戦での重賞勝ちに、俺も期待したいな」

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