足りないのは「お祭り」感? 5年連続フルゲート割れの宝塚記念

【馬声人語】
ゴールドシップの3連覇が達成されるのかどうかが最大の見所となった宝塚記念。有力馬の回避が目立ち、手薄な感も否めないが、これもまた例年通りの傾向でもあり…。

馬声人語
海外競馬宝塚記念プリンスオブウェールズS

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さほど珍しくはないGIのフルゲート割れ

 宝塚記念のファン投票も終了し、特別登録も出揃った。蓋を開けてみると、フルゲート18頭に対して17頭が登録、そして安田記念2着のヴァンセンヌが早々と回避を決めて、16頭以下で行われることが確実になった。これで宝塚記念は2011年から5年連続でフルゲートに満たないレースに。2000年以降で見ると、GIレースでは最多となる、14回目のフルゲート割れである。フルゲート割れといえば、今春のGIでは皐月賞が2000年以降では初となる15頭立てで行われるなど、少し寂しいケースが起きたのが思い出される。

 そもそも、GIレースでのフルゲート割れは決して珍しいことではなく、先ほどと同様に2000年以降で見ると、全336レース中の66レースがフルゲートに満たないレースだった。全体の約2割、5回に1回である。その中でも目立つのは古馬の中長距離路線。フルゲート割れの起こりやすいレースを順に並べると、宝塚記念(13回)→ジャパンカップ(8回)→有馬記念・天皇賞(春・秋)・エリザベス女王杯(7回)というラインナップ。テイエムオペラオーディープインパクトなど、抜けて強い馬が存在する中長距離路線だと、頭数が集まらないのも仕方がないのかもしれない。

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