名物レース・荒れる七夕賞は、ハンデが重い馬でも買い?

重賞データ攻略
七夕賞

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 夏の福島における名物重賞といえば七夕賞。過去10年の馬連平均配当が8478円と「荒れる」レースとしても定着しているが、データ班は当たり馬券との逢瀬を叶えられるのか?

関西馬と6歳以下が鍵に

 昨年も3着に11番人気馬が入ったように、とにかく難しいハンデ重賞。馬連の平均配当も過去10年で8000円を超えているが、全体的な傾向としては「関西馬」と「6歳以下」の活躍が目立つレースであるということ。

東西別成績(中山開催の2011年を除く過去9回)
関東馬〔1.4.4.62〕
関西馬〔8.5.6.53〕

年齢別成績(中山開催の2011年を除く過去9回)
4歳〔1.1.0.4〕
5歳〔4.3.3.33〕
6歳〔4.4.5.31〕
7~8歳〔0.1.2.35〕

 関西馬の8勝に対して関東馬は1勝のみ。ただし、2~3着馬の数に関してはそれほど大きな差はない。また、7~8歳馬が明らかに苦戦。4歳馬は2連対のみだが、出走数自体が少ないので割り引く要素にはならない。

ハンデは重くてもOK

 昨年は57キロのアルバートドックが勝ち、2着にはトップハンデ58キロのダコールが入ったように、近年は比較的ハンデの重い馬の好走も目立つようになってきた。

斤量別成績(中山開催の2011年を除く過去9回)
51キロ以下〔0.0.0.10〕
52~53キロ〔2.2.2.28〕
54キロ〔0.1.1.22〕
55キロ〔1.2.3.14〕
56キロ〔1.1.2.19〕
57キロ〔5.1.1.15〕
57.5キロ以上〔0.2.1.6〕

 まずは57.5キロ以上のハンデを課された重量馬について。特にトップハンデを背負っていた馬は、以前なら「消し」で良かったのだが、近5年に限れば〔0.2.1.4〕とやや信頼度アップ。1キロ軽かったとはいえ昨秋の福島記念でゼーヴィントを破っているマルターズアポジーは押さえておいてもいいだろう。

 最も目に付くのは5勝を挙げている57キロの馬達。そのうち、今回の人気が3番人気以内であれば〔4.1.1.4〕と、人気と結果が直結する傾向にある。また、馬券に絡んだ7頭中4頭は前走3着以内、例外の3頭は前走で重賞を走り0.5、0.6、0.8秒差。この点から言えば、共に関東馬ではあるが、ゼーヴィントマイネルフロストが軸に相応しい。

マイネルフロスト

ここ2戦は人気薄で好走しているマイネルフロスト(撮影:日刊ゲンダイ)

相手候補は血統がポイントに

 51キロ以下の軽ハンデ馬は1頭も馬券に絡んでおらず、しかも今回は該当馬がゼロ。相手探しには苦労しそうだが、まずは6頭が馬券に絡んでいる52キロ~53キロ。こちらの組の共通点を探ってみると、3頭がノーザンダンサー系で、もう3頭がミスタープロスペクター系。これも該当馬がゼロだが、ノーザンダンサー系といえば近2年で穴を空けた3着馬が思い出される。

2015年 16番人気3着 マデイラ 父クロフネ×母父サンデーサイレンス
2016年 11番人気3着 オリオンザジャパン 父クロフネ×母父サンデーサイレンス

 この2頭は52キロ~53キロではあるが、今年は54キロのパドルウィールが上記2頭と全く同じ父クロフネ×母父サンデーサイレンスという血統の持ち主。昨年末の金鯱賞2着で地力は証明済みなら、押さえる価値は十分。

 一方、福島芝2000mのデータに目を向けてみると、過去5年で最も勝ち星を挙げていたのがステイゴールド産駒で〔11.2.7.90〕。その後継種牡馬であるナカヤマフェスタの産駒も、まだサンプル数が少ないながら〔1.3.1.6〕と健闘。1600万を連勝して勢いの乗るヴォージュも狙ってみたい。

結論


ゼーヴィント
マイネルフロスト

相手候補
マルターズアポジー
パドルウィール
ヴォージュ

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