中京記念はハンデが重くてもOK データ班は5頭をピックアップ
夏の中京開催のトリを勤めるのが、サマーマイルシリーズ初戦にもなっている中京記念。先週の函館記念に続き、1番人気受難のレースだが、今年はどうなる?
比較的ハンデを背負った馬が好走
コース改修後、7月の中京開催となってから今年で6年目を迎えた。過去5年は1番人気が全て馬券圏外に沈み、勝ち馬は全て5~7番人気。しかも過去5年のうち4年で2桁人気馬が絡む波乱のレーである。ただし、5年も経てばある程度の輪郭は見えてきたか。
年齢別成績(過去5年)
3歳〔0.0.0.3〕
4歳〔0.0.2.5〕
5歳〔3.3.0.27〕
6歳〔2.1.3.17〕
7~8歳〔0.1.0.13〕
斤量別成績(過去5年)
52キロ以下〔0.1.0.4〕
53キロ〔0.0.0.11〕
54キロ〔0.1.0.6〕
55キロ〔1.0.1.11〕
56キロ〔0.2.2.20〕
57キロ〔3.1.1.5〕
58キロ〔1.0.1.2〕
出走数が多いのもあるが、馬券の中心は5~6歳馬で良いだろう。4歳馬はまだしも、3歳馬や高齢馬は割引きが必要。また、斤量面では軽ハンデ馬が明らかに苦戦。52キロと54キロで馬券に絡んだ2頭はともに牝馬であり、ある程度は斤量を課されるような実績が不可欠。
オープン特別からの臨戦馬が中心
好走した馬の前走を見渡すと、その多くが6月の東京・阪神開催を走っていた馬。特に好走例が多いのは前走・OP特別組である。
前走レース別成績(過去5年)
米子S〔2.2.1.13〕
パラダイスS〔1.1.0.10〕
京王杯SC〔1.0.0.2〕
安田記念〔1.0.0.4〕
谷川岳S〔0.1.0.1〕
1600万〔0.0.1.5〕
OP特別〔3.5.2.32〕
GIII〔0.0.2.15〕
GII〔1.0.0.5〕
GI〔1.0.0.8〕
上記の中でも米子Sの勝ち馬は2頭がともに馬券に絡んでおり、ブラックムーンは外せない。その米子Sでマークした「上がり3F32秒4」という数字は阪神の芝レースで歴代2位という出色の末脚。このレースは過去5年で4角10番手以下が〔4.2.3.23〕という差し・追い込み馬向きのレースであることも追い風になりそう。
同様にパラダイスSを勝ったウインガニオンも侮れない。中京コース2戦2勝はもとより、そもそもが左回りで〔6.0.0.3〕という典型的なサウスポー。OP連勝の実力は無視できない。
また、そのパラダイスSで2着に敗れたグランシルクも要マーク。何故なら鞍上の福永Jは中京芝1600mでトップの14勝。通算〔14.10.10.29〕で連対率38.1%、複勝率54.0%と素晴らしい成績を誇る。当レースでも2013年3着、2016年1着と相性の良さは証明済み。
前走・重賞組の鍵を握るのは…
前走・GIIIで馬券に絡んだ2頭は、その前走で6番人気4着、1番人気6着。着差も0.2秒と0.4秒で、崩れずに走れていることがポイント。今年のメンバーでは前走のダービー卿CTを3番人気4着としているマイネルアウラートがこのパターンだろうか。
一方、前走・GI&GII組では2013年1着フラガラッハ、2014年1着サダムパテックの2頭が好走したが、前者は昨年の勝ち馬で、後者は一昨年のマイルCS勝ち馬。過去に重賞実績のある馬を狙いたいが、どちらかと言えば前述のフラガラッハやミッキードリーム(2013年、2014年2着)のようにリピーターを狙うのも手。
そうなると、昨年2着のピークトラムである。チチカステナンゴ産駒は中京芝1600mで〔5.4.3.14〕、連対率34.6%、複勝率46.2%とこの条件を得意としている。近走が一息だが、波乱の使者として注目したい。
結論
ブラックムーン
ウインガニオン
グランシルク
マイネルアウラート
ピークトラム
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