若駒を送り出す陣営のホンネは? 函館2歳Sを激論

優馬TM座談会
函館2歳S

みやこS「37万」アルゼンチン共和国杯「13万」的中 プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

北に輝く一番星は ナンヨープランタンかカシアスか

デスク「今年の函館はのっけから超高速馬場だったこともあって、時計比較がしづらいし、おまけに今週は道悪馬場なんだから難しいよな」

打越「時計ではなく内容で比較をすれば、ナンヨープランタンでしょうがないよ。中団に控えて、前が有利な流れで粘った2・3着馬を測ったかのように差し切った内容は、ここでは群を抜くレベルだと思うし、その2・3着馬が次走でアッサリ勝ち上がってここへ駒を進めているように、レースのレベル自体も高かったと言えるよな」

落合「過去のデータからも、当地での新馬勝ちが買いの大きな材料になっているし、1200m戦の勝ち馬では最速となる上がり34秒4の数字も信頼できるよ」

中田「◎を打った最終的な決め手もそこですね。2戦目ならもう少し前半の追走もスムーズになるはずですし、もっと楽に差し切れるでしょう」

デスク「陣営からも不安話はないのか?」

目黒「担当の額田助手は“初戦で出脚がつかなかったのは意外でしたが、追ってからはしっかり反応してくれたし、ラストもいい脚でした。短期放牧を経て、ヤンチャな面がマシになって気性面が少し成長してきた感じがします。順調に乗り込んでいますし、今回も楽しみですね”と、自信の表情を見せてましたし、潜在能力の高さは疑いようがないですね。ただ、あえてアラを探せば、6週間の開催の1週目に勝ったため、調整期間が長くなった点がまず一つ。もう一つは担当者のジャッジやレースぶり、血統背景からも、将来的にはもっと長い距離での活躍が見込めそうな馬だという点です。しかもキレ味が削がれそうな道悪馬場と、多頭数を考えれば、取りこぼす危険性も頭に入れて置きたいです」

山崎「初戦ではナンヨープランタンに惜敗したカシアスですが、アタマ差なら能力の甲乙は付かないと思います。2戦目では、好位に控えて直線でスペースを見つけて馬群を割るという、非常にいい勝ち方でした。3週目で1分9秒4の優秀な時計と、2戦経験していることも大きな強味となるはずですし、逆転できると見ています」

三代川「そのカシアスの2戦目のレースぶりからは、現時点での完成度が他馬よりも抜けている印象を受けますね。2着を大きくちぎって勝っているのもこの馬だけですし、同じ競馬ができればまず負けないと思います」

目黒「逃げた初戦から、レースで経験値を上げて勝ち上がったのは評価できますよ。“乗りやすくて操縦性が良く、普段からオンとオフの切り替えがうまいから、調整もしやすいタイプ。最終追いは鞍上に乗ってもらってサーッと流す程度でしたが、反応や息遣いは良かったみたいですよ。新馬戦は勝てなかったけど、1回多く実戦を経験できたことは強味ですし、いい状態で送り出せます”と担当の吉田助手も楽しみな様子でしたし、スピードと自在性を兼備しているだけに、ナンヨーとは違って多頭数の競馬になっても対応できそうな印象がありますよね」

落合「さっきも言った1200mで新馬勝ちの組では、◎のナンヨーよりも速い時計で勝ち上がったアリアも、そう差はないと思えるよ」

広田アリアの丸山騎手は“初戦から”のタイプとは思っていなかったようで、“嬉しい誤算だった”とのことでしたが、それだけに一度使った効果も大きいはずですよ。“たとえ道悪になっても全く苦にしない”と、陣営は話してましたし、期待できると思いますね」

山崎「僕も丸山騎手から“雨はいいと思う”と聞いていますが、“一度使った割りには思ったほどピリッとしていないし、やってみないとわからない”とも言っていたんですよね。初戦同様に半信半疑なんじゃないかと思うんですが、カシアスナンヨープランタンが道悪に手こずるようなら、この馬が浮上していいはずです」

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