マイネルミラノ丹内「両親の前で勝ちたい」　裏エピソードも満載の函館記念座談会

ハンデと天秤にかければ　こっちが買い

打越「洋芝、滞在競馬が初めてで、鞍上も初騎乗となるダービーフィズだけど、それらが全てプラスに転じる可能性もあるんじゃないかな。血統面から力の要る馬場は合いそうだし、輸送が元々弱い馬。追わせる鞍上もピッタリだろ」

山崎「前走の目黒記念は内枠と先行馬に恵まれた競馬で、１５番枠で外を回らされるロスがあったことを考えれば、コンマ７秒差６着でも上々の内容ですよ。小回りでも函館リーディングの岩田騎手なら、何か考えているはずですし、人気的にも美味しい馬券になると思います」

デスク「毎日毎日、函館でなまら旨そうなモンばっかり食ってるザキヤマが、馬券まで食っちゃうのか」

板子「人気的にはハギノハイブリッドの方がもっと美味しいんじゃないですかね。３歳時に京都新聞杯を勝ってますけど、この時は大逃げの馬がいて極端に上がりがかかったレースだったんです。近走の不振はスローの瞬発力勝負で決め手の差が出ている印象も受けますし、適度に上がりのかかる函館の洋芝は合っているはずですよ」

広田「確かに前走なんかは完全にこの馬の展開やなかったね。助手さんも『ジワジワ伸びるタイプなので函館は合う』と言うてたし、うまくハマれば、ってとこやろね」

木谷「僕はアーデントでガッツリいかせていただきます。何と言っても武豊騎手で２戦２勝ですからね。不良馬場で２勝と雨予報も歓迎ですし、キレる脚がない分、諸々の条件はプラスになりそうですよ。向正面でポジションを上げていくスタイルですから、早目に動く競馬で粘り込む余地は十分にあると思います」

板子「中京記念のプランもあったんですが、武豊騎手が依頼を受けたことでここを使ってきたようです。ただ、本質は小回りコースよりもコーナー２つの東京や新潟外回りかと…。加藤征師も『今年の函館の芝は例年より硬い感じがするので、実績があると言っても走ってみないとわからない部分はある。とにかく自分のリズムでスンナリと運ぶことができればいいんだけど…』と、やや慎重でしたね」

目黒「３頭出しの角居厩舎勢ですが、◎はエアソミュールに譲るとして、デキだけならリベルタスが一番なんです。温泉治療の効果でいつものゴツゴツしたところがないですし、小回り向きの自在性があるので、スローの前残りや雨が降って差しづらい馬場になれば、十分チャンスはあると見ています」

馬場「僕はもっと大穴で、サトノプライマシーを狙います。芝はデビュー当初以来の久々となりますが、当時は気性の問題も抱えてましたから、芝がダメというわけではないはずです。去勢後のここ２戦は、課題のスタートも上手になって、以前より楽に先行できるようになりました。芝でのキレ味不足は否めませんが、函館の洋芝では相殺できるほどの先行力に賭けてみたいですね」

デスク「馬場ちゃん担当レッドレイヴンの名前が挙がらないが、何かあるのか？」

馬場「中１週でも滞在での調整ですから、全く問題はありませんよ。前走から斤量は１キロ軽くなりますし、距離の１ハロン延長も守備範囲です。同じ藤沢和厩舎のホーカーテンペストも、ダートから芝に戻して変わり身が見込めますよ」

デスク「でも、印は△とヌケ。それはそれでしゃあない、というわけだな」

目黒「あと、エックスマーク陣営も、巴賞の敗戦をそう悲観してはいないようです。向正面から動いてマクるとか、持ち前の長くいい脚が生きるスタミナ勝負に持ち込めれば、ってとこですかね」

田村「ヴァーゲンザイルは、以前乗っていた吉田豊騎手から“洋芝が合いそう”との進言があっての遠征。調教の難しい馬なので、美浦で追い切ってからの直前入厩となるけど、体調は問題ないようだぞ。気難しい面を出さなければ、通用する力はあるからな」

小桧山「あとは、初の古馬相手、放牧先から直接函館に入厩して１０日で使うヤマカツエースだけど、動き自体は“何とか間に合った”形かな。助手さんに買えるかどうか聞いたら『チョットなら。後悔しない程度にね』と言われたんだ」

デスク「チョットだけよ。アンタも好きね～」

木谷「僕らの世代に全く通用しないギャグを使うのは、もう勘弁してくださいよ」

━ほぼ全馬に近い名前が挙がる大乱戦だが、いつにも増してデスクも大暴れモードに。ただ、山崎ＴＭのツイッターに出てくる食事は確かに美味しそうだが…。