「誰が乗っても」レイデオロ 池江寿師控え目のアルアイン
牝馬勢にもチャンスあり 影が薄い5歳以上の牡馬は…
デスク「残る2頭のGI馬は、エリザベス女王杯で明暗を分けた形だな」
加茂「待望のGI制覇を成し遂げたモズカッチャンは、あの週は内を回った馬が有利な特殊な馬場で、好判断の鞍上がうまくエスコートした形やろな。ただ、陣営は“前回の休み明けはテンションが高かったけど、今回は落ち着きがあっていい雰囲気。精神面での成長が窺える”と、状態の良さを強調しとったんや。今回もまた、鞍上が絶妙の手綱捌きでアッと言わせるシーンもあるで」
デスク「秋華賞馬ディアドラも、同じく加茂の担当厩舎だが」
加茂「こっちの女王杯は“前へ進もうとせずレースに参加しないで終わった感じ”と、橋田師も言うとったわ。今回は“見た目にも数字的にも大きくなっての出走”となるんやけど、調教本数は足りているし、動きにも重たさは感じられんから、これで好走するならパワーアップした証拠と判断すべきやろな」
持木「僕はそのエリザベス女王杯の2着馬クロコスミアを狙います。2歳時から注目されてきた素質が、ここにきてようやく開花したものと言えますし、勝ち馬より2キロ重かった前走の56キロから、別定54キロの同斤量となるのなら、逆転の可能性も高いと見ていいでしょう。そして牡馬の強豪相手でも、という感すら受けますね」
目黒「クロコスミアは、陣営のモチベーションもかなり高かったですよ。前走については“和田騎手も初騎乗でうまく乗ってくれたけど、内から強引に出てくる馬がいたぶん、最初のコーナーで力んでハミを少し噛んでしまったからね。勝ち馬はウチの馬の真後ろから、全くロスなく運んでいたし、そういう差が出てしまったのかな”と西浦師は振り返ってましたが、9番人気という低評価を覆す堂々たる内容でしたよね。“以前のひ弱さが抜けて、カイバもバリバリ食べているし、本当に強くなっているよ。今回は凄いメンバーが相手になるけど、前走と同じ舞台だし、マイペースで運んでいい結果を出したい”とも。強豪相手に一泡吹かせるシーンもありますね」

クロコスミア陣営は強気の姿勢で一発を狙う(撮影:日刊ゲンダイ)
吉田「僕は菊花賞2着のクリンチャーを。強敵相手とはいえ、この馬は相手関係よりも、土曜の雨の影響がどれだけ残るかにかかるんやないかと思います。相当なスタミナがあることは示したので、キレ味を問われないタフな馬場になれば、前走のようなロングスパートで押し切る可能性もあるかと。しっかり動けてた今週の坂路を見れば、3ヶ月半のブランクの不安も全くないですわ」
加茂「菊花賞ほどの馬場になるかどうかは別として、デキに関しては“息の入りがとてもいい。本質は叩き良化型だけど、これなら(久々でも)動けるかもしれない”と、宮本師も色気を持ってたで」
瀬古「さっきも話に挙がった昨年のマカヒキのみならず、近年でもハープスターやジェンティルドンナといった名馬たちが馬券圏外に消えているレースなんですよね。レイデオロの実力に疑いの余地はないですが、厳冬期の休み明けで次にドバイ遠征が控えている身なら、なおさら仕上げの難しさがあると思うんですよ」
デスク「ならば、順調度を買う手、というわけだな」
瀬古「おっしゃる通りで、ミッキーロケットですね。前走は株を下げる結果となりましたが、音無師も言っていたように傷腫れの影響や不向きな馬場、そしてハンデを背負っていた分もあったと思います。このレースでの昨年4着も出遅れのロスがあったものですし、当時悩まされていたゲート難は解消してますからね。この中間は順調そのものですから、状態に関しては間違いなく前走とは違います。約40年ぶりの大寒波の到来を考えても、始動戦の馬より信頼できるのではないでしょうか」
木谷「例によってではありますが、堅そうな時こそ穴狙い、ということで僕はプリメラアスールの粘り込みに期待してみます。ここ2戦はマイネルミラノに絡まれて駄目でしたが、今回は居ませんからね。それに2月11日の第111回・京都記念と、これだけ“1”が揃ってるなら1枠1番を買いたくなりません?」
デスク「ならないよ。そんだけケントク買いが好きなんだったら、ケントクオーも買っておけよな。俺はモズカッチャンだ。加茂も言っていたように、前走はホント鞍上が巧かったんだけど、この馬にはフローラSでもオークスでもビックリさせられたし、そういう馬なんだと思う。前走と同じ鞍上が、再度ビックリさせてくれることを信じるよ」
伊利(競友)

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佐藤直TM

神戸新聞杯(GII)
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伊利(競友)

札幌記念(GII)
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