わずか3戦で優勝が決まるサマーマイルシリーズ 改善策は…

馬声人語
中京記念関屋記念京成杯オータムハンデ

サマーマイルシリーズの問題点

 サマーマイルシリーズの日程は以下の通り。

第1戦 7月26日 中京記念
第2戦 8月16日 関屋記念
第3戦 9月13日 京成杯オータムハンデキャップ

 シリーズとは言うものの3戦のみだが、ローカル競馬場ではマイルの設定がないコースばかりで仕方のない側面もある。シリーズの過去3回を振り返ると、開催3年目の昨年はクラレントが8着→1着→1着という決着に落ち着いたが、初年度はシリーズ優勝馬なし、2年目はフラガラッハが1着→10着→11着と真の王者としてはやや疑問の残る結果。まさに群雄割拠のマイル界という言葉そのままの状況である。

 そもそもサマーシリーズにマイルがある必要性はどれほどあるのだろうか? というのも、最終戦に至ってはレース名に「オータム」と付いてしまっている。今更な感も否めない指摘ではあるが、どうしてもサマースプリント・サマー2000と比べると物足りなさは残るのだ。そもそも、シリーズ王者に対する賞金がマイルだけ少ないのも、「そういうこと」なのではないか。

 考え得る改善策としては大きく2つ。夏というには少し早いが、ダービー後の東京・阪神開催にシリーズ初戦のマイル戦を組む。それか新潟・中京開催でサマーマイル対象のオープン戦を組む。そういう風にしてもっとポイントのやりとりの面白さを出すべきだろう。少なくとも「最終戦に出走すればシリーズ優勝」なんていう面白味にかける展開にはなりにくいはずだ。