アーモンドとラッキー 「デビュー戦の距離」が勝敗を分けるか
圧巻の末脚で桜の女王に輝いたアーモンドアイ、樫の舞台で逆転を狙う2歳女王ラッキーライラック、そしてトライアルを制し颯爽と現れたサトノワルキューレの三つ巴模様。3歳牝馬の頂上決戦、データ班の結論は!?
今年も堅い決着に?
人気的には桜花賞の上位2頭、アーモンドアイとラッキーライラックにフローラS勝ち馬のサトノワルキューレが続く形。近年は平穏な決着が続いているが、今年はどうだろうか?
人気別成績(過去10年)
1番人気〔4.2.1.3〕
2番人気〔1.3.2.4〕
3番人気〔2.0.1.7〕
4~5番人気〔2.1.3.14〕
6~10番人気〔2.2.3.43〕
11番人気〔0.1.0.77〕
2桁人気が馬券に絡んだのは10年前の1回だけ。特に近年は4年連続で1番人気が連対中で、その相手も2,3,2,6番人気と堅い決着が続いている。
その一方、当レースで馬連万馬券が出たのは過去10年で3回。その年を振り返ると、波乱の要因は「雨」の影響を受けていたか、そもそも桜花賞が荒れた決着になっていた。今年の桜花賞は人気上位の3頭で決着しているだけに、波乱は望みづらいか。
差し~追込タイプが強い
昨年こそ2番手先行から抜け出したソウルスターリングが人気に応える形だったが、オークスは基本的に差し~追込が決まりやすいレース。
脚質別成績(過去10年)
逃げ〔0.1.0.9〕
先行〔1.1.1.33〕
差し〔7.5.9.64〕
追込〔3.2.0.42〕
特に上がり3F最速をマークした馬は〔6.3.3.2〕で複勝率は85.7%と高水準。大半の馬が未知となる距離に挑むだけに、後半勝負の馬に分がある。
好走に必要な実績は…
過去10年の連対馬20頭について調べると、実績面のポイントは以下の通り。
オークス連対馬のポイント(過去10年)
- 2勝以上(20頭中18頭)※20頭中14頭までが3勝以上
- 重賞連対実績(20頭中18頭)
- 4着以下が2回以下(20頭中18頭)
- 中山・東京・阪神・京都で2勝以上(20頭中16頭)
敗戦が少ない方が望ましいのは当たり前といえば当たり前だが、それはキャリアのレース数にも現れている。
キャリア戦数別成績(過去10年)
2~3戦〔0.1.1.11〕
4戦〔3.3.3.19〕
5戦〔4.3.1.24〕
6戦〔3.0.1.32)
7戦〔0.1.4.28〕
8~10戦〔1.1.0.29〕
連対馬20頭中16頭がキャリア4~6戦。多すぎる・少なすぎるキャリアは歓迎しづらい。
桜花賞組+フローラS組
オークス好走馬の前走を見ると、桜花賞組を中心にフローラS組が顔を出し、忘れな草賞組が時々勝つ、というのが全体的なイメージ。
前走レース別成績(過去10年)
桜花賞〔8.5.5.65〕
フローラS〔1.4.4.33〕
忘れな草賞〔2.0.0.9〕
スイートピーS〔0.0.0.23〕
桜花賞組について掘り下げると、桜花賞で1番人気だった馬が〔4.2.1.1〕と高い好走率。また、桜花賞を2番人気以内で1着した馬は〔3.1.0.1〕。ラッキーライラックとアーモンドアイ、どちらを上位に据えるかは悩ましいところ。
そこでポイントとなるのが初戦の距離。1400mでデビューした桜花賞組は〔1.1.0.13〕、それに対して1600mデビューなら〔3.0.1.16〕。この点で言えば1600mデビューのラッキーライラックがややリードか。
次にフローラS組。馬券に絡んだ9頭中7頭は前走2着以内、同じく7頭は前走3番人気以内。好走馬は必ずどちらかをクリアしていた。また、フローラSで3番人気以内かつ2着以内と両方を満たしていれば〔1.2.2.5〕で半数が馬券対象に。この組からはサトノワルキューレが浮上。
桜花賞で4着以下から巻き返した4頭は桜花賞で1,4,1,2番人気と上位人気だった馬。今年はその桜花賞が平穏だったので、桜花賞で着順が一息だった馬の巻き返しも期待しにくい。忘れな草賞組にしても、勝った2頭の共通点は上がり3F3位以内で勝利かつ今回も鞍上が継続騎乗であること。今年は堅い決着も致し方ないか。
結論
◎ラッキーライラック
○アーモンドアイ
▲サトノワルキューレ
菅TM
11/17(日)福島3R
払戻金 38万4900円
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小野智TM
11/17(日)東京2R
払戻金 28万7300円
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土屋(競友)
みやこS(GIII)
払戻金 37万2300円
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三代川(編集)
秋華賞(GI)
払戻金 47万8800円
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