ダノン中内田師が口にした「不安」とは? 陣営コメント満載の座談会

優馬TM座談会
日本ダービー

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今年はまだまだ多くの馬にチャンスあり 穴馬はコレだ!

坂倉「僕は皐月賞でゴール前の伸びが際立っていたグレイルを狙っています。最後は4・5着馬と馬体を併せながらも6着止まりでしたが、直線で外へ持ち出す際になかなか進路を確保できなかったロスを考えれば、十分に評価できる内容だったと思います。共同通信杯は内が伸びる馬場に加えてスローで外々を回る最悪の形となりましたが、本来は直線の長い東京コースが合うはずですよ」

加茂「さっきも話に出てきたように、この馬も皐月賞の上がりは最速タイやったけど、直線でうまく捌けていれば、単独の上がり最速やったと思いますわ。加えて、状態も陣営に言わせると“共同通信杯からのローテで、7~8分のデキしかなった”とのことやから、状態面でも大幅なアップが見込めまっせ」

小島「僕は皐月賞でグレイルを本命にしていたんですが、そういう状態でダービーこそはと思える脚を見せたんですから、当然、再度の◎です。血統的に距離延長もプラスですし、イチかバチか勝負の騎乗ができる岩田康騎手も魅力ですね。ちなみに2月に勇退した小島太元調教師が“馬が良く見えるのはブラストワンピース。乗ってみたいのはワグネリアン”と言ってました。ダービー2勝ジョッキーの視点ですから、侮れませんよ」

グレイル

ハーツクライ産駒グレイルが府中二四で本領発揮か(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「そう言うコジの印は、ワグネリアンは○でいいとして、ブラストワンピースの方はコジの“一人抜け”じゃないか。お前こそ、完全に叔父さんを侮ってるだろ」

持木「僕が皐月賞組でレースぶりを評価したいのは、3着馬ジェネラーレウーノです。前が残る展開だったとはいえ、積極的に運び持久力勝負に持ち込んだことで、自身の持ち味を生かせたように思います。京成杯以来の久々だった皐月賞よりも、今回の方がより力を出せる仕上りでしょうし、東京でも同じ競馬でアッと言わせて不思議はないですよ」

西田「皐月賞のジェネラーレウーノは、自身を含めた3頭で飛ばす息の抜けない流れでしたが、“走らされた”ことで全力を出し切れたのは、遊びの部分が多かったこの馬には初めてのことだったように思います。さすがに激走の疲れは出たようですが、回復も早く“最高のデキに仕上げたつもりの皐月賞から、まだ上がり目が感じられる。心肺機能がいい馬ですよ”と、矢野英師も手応えを感じている様子でした。気になる戦法についても“他に行く馬がいなければハナへ。何かが行けば番手でもOK。外枠でも前に行きます”と迷いはなく、ここでもスタミナを生かして上位に食い込んでくれると、私も信じてます」

久光「僕はホープフルSの覇者タイムフライヤーを狙います。今年の2走ですっかり評価を下げましたが、若葉Sは久々の上に展開がまるで向かず、皐月賞は最内枠から荒れた内目をノメッていてレースに参加できた感を受けませんでした。今回心強いのは、そのダメージもなく中間の調教を強化できていること。皐月賞でレースを先導した3頭のうち2頭が欠けたことでペースも落ち着く公算が高く、Cコース替わりでの2番枠も前回とは違って大きな加点材料です。2着だったとはいえ、左回り新潟での新馬戦で上がり32秒台の脚も見せた馬ですから、ここでパフォーマンスが急上昇する予感もありますね」

広田サンリヴァルも、皐月賞2着馬なのに不当に評価が低いと言えますが、前走で受けたダメージもしっかりとケアができたようで、状態に関しては陣営に不安はないようです。距離に関しても“長くいい脚を使えるし、血統的にも問題はない”と。惜しむらくは“できるだけ内枠が欲しい”と話していた藤岡健師の願いに反しての大外枠を引いたことですが、できるだけ距離ロスを抑えて巧く立ち回ることができれば、チャンスはあるはずです」

デスク「残るは無敗馬以外の別路線組となるが」

守屋「今年の皐月賞は馬場が特殊で、中団~後方を進んだ馬たちは軒並み馬券に絡めなかったわけですが、似ているとすれば、ゴールドシップが皐月賞を勝った2012年で、この年のダービーは青葉賞勝ちのフェノーメノが2着に食い込んでいます。イメージはそれに近いように考え、ゴーフォザサミットが結構面白い存在になるのでは、と思いますね」

馬場「前走の青葉賞について、陣営は“距離が延びて良さが出た。ポジションを取れたし、終いの反応も上々。ダービーと同じコースで結果が出て経験したのはアドバンテージになる”と評価していました。そして“体調は前走以上。経験と上昇度を考えると勝負になってもいいと思っている”とも。ダービートレーナーが連覇を狙って送り込む馬ですから、マークは必要でしょうね」

山崎「勝ち時計が優秀だった今年の京都新聞杯組は、勝ち馬ステイフーリッシュのみならず、2着のアドマイヤアルバにまでチャンスがあるかもしれませんよ。3年前2着のサトノラーゼン、5年前の勝ち馬キズナ、そしてもっと遡って2004年2着のハーツクライと、京都新聞杯組が連に絡んでいますが、今年の勝ち時計はそれらの馬たちの時計を上回ってますからね」

細川ステイフーリッシュは、2走前の共同通信杯がイレ込みと大幅な馬体減で惨敗したことを受けて、前走は陣営もソフトな仕上げで臨みましたが、さすがに“調教が足りなかった”と振り返る中であの強さですからね。今回も力みがないよう調整されましたが、久々を使った分の上積みは間違いなくあるので、当日に極端なイレ込みさえなければ走っても不思議はないはずです」

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