スタッフ◎の数も一歩リード　レイエンダは「データを覆す器」

まだまだ控える実績馬　逆転候補はコレだ

大江原「重賞勝ちこそないギベオンだけど、ＮＨＫマイルＣで２着、毎日杯では新潟記念を圧勝したブラストワンピースの２着という実績から、世代トップレベルの実力馬と見ていいよな。東京２０００ｍで勝っている馬なら、中山であと１ハロンの延長もＯＫと見て良く、何よりディープ産駒ならこの距離への不安もないだろう。皐月賞馬と再三の併せ馬を消化して態勢も整ったはずだし、いまだ底を見せていない点も魅力だぞ」

小野智「栗東で最終追い切りに跨いできた戸崎圭騎手も“丁寧に仕上げられていて態勢は整っていると思います。競馬で乗るのは初めてなので何ともですが、調教の時に少し感じた気の悪さに注意してこの馬の力を出したいですね”と、意欲満々でしたね」

板子「僕はグレイルに注目しています。春先はまだ体の使い方が一息な走りをしていましたが、後方で脚をためて仕掛け所では若干遅れるロスがありながら、直線で見せた脚色は際立っていた皐月賞の内容が、着順以上に評価できますからね。最終追い切りでは３頭併せの真ん中で余力十分の動きを見せ、仕上りの良さが窺えますし、巻き返しがあって不思議はないはずです」

坂倉「僕もグレイルの皐月賞で見せたパフォーマンスが忘れられませんね。ハーツクライ産駒なら一夏越しての大きな成長が見込めますし、けっしてここが目標ではなくても、注目せざるを得ませんね」

加茂「そもそもダービーはレース中に骨折していたから度外視できるし、調教もしっかりと積んで、万全とは言わないまでも動ける状態にありそうですわ。結果が出てない左回りに対して、右回りは３戦２勝と皐月賞６着の馬。反撃も十分と見ていいやろ」

佐藤直「春の実績馬たちもそれなりに成長しているとは思うけど、このレースを解く鍵は長距離適性なんだよ。中山２２００ｍというのは、距離以上にステイヤーとしての資質が求められるタフな舞台だから、そういう意味でも狙ってみたいのがブレステイキングなんだ。自身は２０００ｍまでしか経験がないとはいえ、全兄のヘリファルテは４戦３勝のうち２４００ｍで２勝している馬だからな。鞍上も込みで面白いと思うぞ」

小島「順当勝ちと言える前走の完勝後は、ここを目標に仕上げられてきましたが、馬体に幅が出て気性面も成長と、心身ともにスケールアップした印象を受けますね。今年の堀厩舎の一番馬という評価にも変わりはなく、とにかく陣営も自信を持ってましたよ。直さんの見立て通り“距離延長も歓迎だ”との声も聞かれましたし、レイエンダに人気も被るようなら妙味も十分ありますよね」

目黒「素質では見劣りしないと言えるのがタニノフランケルです。前走は少頭数で恵まれた面があったとはいえ“１２キロ馬体が減っていましたが、春は絞りきれなかったものが、夏場でしっかり絞れていい体つきになっていました。とにかく、自分の形、マイペースで運べれば強いですね”と、辻野助手も評価していました。過去にはハナを切らない、あるいは切れない形での競馬も経験していますが、“今回は強力な同型もいますが、やっぱり逃げる形に持ち込みたいですね”とのコメント通り、やはり理想へ逃げる形。中山コースも経験済みで条件的には問題ないだけに、焦点は逃げられるかどうかという点になりそうです」

先手を取りたいウオッカの仔タニノフランケル（撮影：日刊ゲンダイ）

デスク「あと、重賞勝ち馬でまだ名前が挙がらないのがオウケンムーンだな。皐月賞もダービーも二桁着順なら仕方ないかもしれんが」

守屋「国枝師は“皐月賞もダービーも悪い状態ではなかったが、巧く流れに乗り切れなかったね。共同通信杯はある程度の位置からシッカリ伸びて勝ったし、同じような競馬をして見直せないかな”とのことでしたが、その共同通信杯は個人的にペースや展開が全てハマったものと思いますし、あくまで試金石の今回は押さえの評価でいいかと」

木谷「僕は迷わずジェネラーレウーノですね。重賞Ｖ→皐月賞３着→ダービー惨敗という流れは、３年前の勝ち馬キタサンブラックと全く同じですし、個人的にもキタサンブラックで唯一儲けた縁起の良い？レースなので、バッチリ当てたいですね」

デスク「俺にとっては、何年か前にリーチがかかったＷＩＮ５で最後に外れた縁起の悪いレースなんだが…。それはともかく、ここはブレステイキングでしょうがないだろ。コジの言う“堀厩舎の一番馬”が本当なら、こんなところで躓いちゃいけないし、直ちゃんのお墨付きも貰ったから、ドンと買ってみようじゃないの」

木谷「ローズＳとともに、狙いの馬が被ってしまった小島さんは複雑な表情をしてますが…」