荒れる要素たっぷりのターコイズS 臨戦過程に見える「2つのパターン」
中山のマイル戦、そして牝馬限定のハンデ重賞。荒れる要素たっぷりの一戦、ターコイズS。今年も一見して混戦と分かるメンバー構成となり、データ班の腕の見せ所となりそうだが…。
波乱の可能性も十分
重賞に昇格した初年度の3年前は11→16→15番人気で決着して3連単の配当は295万円にもなった。OP時代も含めた過去10年のうち半数の5回で2桁人気馬が馬券に絡んでいるように、思わぬ伏兵の激走も珍しくない。
人気別成績(過去10年)
1番人気〔2.1.1.6〕
2番人気〔1.1.1.7〕
3番人気〔2.3.1.4〕
4番人気〔0.1.1.8〕
5番人気〔1.0.0.9〕
6~10番人気〔2.2.4.42〕
11番人気以下〔2.2.2.42〕
6~10番人気の中穴クラスと2桁人気馬を比較しても、それほど好走率に差はなく、人気薄でも積極的に狙っていけるレースだと言える。
所属別成績(過去10年)
関東馬〔7.6.7.80〕
関西馬〔3.4.3.38〕
率の面では東西はほぼ互角。関西馬は10頭が馬券に絡んでいるが、そのうち9頭は関東所属のジョッキーを乗せての好走。また、乗り替りで臨んでいた馬が全体で〔8.6.6.90〕の成績。好走率は継続騎乗組の方が上だが、乗り替り自体を割り引く必要なない。
年齢別成績(過去10年)
3歳〔3.6.3.39〕
4歳〔4.4.3.25〕
5歳〔3.0.3.37〕
6歳以上〔0.0.1.17〕
4歳馬が好調で連対率は22.2%、複勝率は30.6%。次に3歳馬、5歳馬と続くが、5歳馬は連対率7.0%、複勝率14.0%とややトーンダウン。3~4歳馬を中心に考えたい。
ステップは大きく2つのパターン
好走した馬の臨戦過程は距離・条件ともにバラバラで、それがこのレースを難解たらしめている要因のひとつである。ただし、大きく分けると2つのパターンが浮かび上がってくる。
前走レース別成績(過去10年)
ユートピアS〔3.2.1.19〕
秋華賞〔1.5.1.12〕
1000万〔0.0.1.6〕
1600万〔6.3.2.38〕
OP特別〔0.1.2.26〕
GIII〔0.0.0.17〕
GII〔0.0.2.9〕
GI〔4.5.3.19〕
1600万組とGI組の好走が目立つ。連対馬でみれば20頭中18頭までがこのどちらかからの臨戦。まず、前走・1600万組だが、ポイントは中山実績。馬券に絡んだ11頭中9頭に中山芝での連対実績があった。今回、これを満たすのはフローレスマジックだけ。
前走・GI組は大敗からの巻き返しも珍しくないが、前走1桁着順なら〔3.1.1.5〕と半数が馬券に絡んでいる。また、今回3番人気以内と上位人気に推されていれば〔3.3.1.4〕で連対率は54.5%にもなる。前走1桁着順で上位人気が予想されるプリモシーン、フロンテアクイーンにも注目。
波乱の使者となるのは…
過去10年、10番人気以下で馬券に絡んだのは7頭。このうち6頭が先行して馬券に絡んでいた。そして同じく6頭が50~53キロの軽ハンデ組。7頭のハンデの平均は52キロである。大波乱だった2015年もまさしくこのパターン。
ターコイズS・2015年の結果
11番人気1着 シングウィズジョイ(53キロ) 通過順 2-2-2 前走・秋華賞 10着
→4走前・フローラS(GII)1着 通過順 2-2-2
16番人気2着 ダンスアミーガ(53キロ) 通過順 3-3-5 前走・キャピタルS 16着
→2走前・仲秋S(1600万)1着 通過順 3-4
15番人気3着 オツウ(52キロ) 通過順 1-1-1 前走・キャピタルS 15着
→2走前 ポートアイランドS(OP)3着 通過順 2-2
2015年1~3着馬の共通点は「前走2桁着順の大敗」「当レースで先行」「2~4走前に先行して好走歴」「52~53キロ」。今回、これに当てはまるのはキョウワゼノビア。高配当の使者として買い目に入れてみるのも一興だろう。
結論
フローレスマジック
プリモシーン
フロンテアクイーン
キョウワゼノビア
菅TM
11/17(日)福島3R
払戻金 38万4900円
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小野智TM
11/17(日)東京2R
払戻金 28万7300円
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土屋(競友)
みやこS(GIII)
払戻金 37万2300円
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三代川(編集)
秋華賞(GI)
払戻金 47万8800円
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