サートゥルとダノン、人気2頭に明暗 半数の勝ち馬が該当する条件に…

重賞データ攻略
皐月賞

 ともに3戦無敗のサートゥルナーリア、ダノンキングリーらが人気になりそうな今年の皐月賞。桜花賞に続き、今週も「休み明け」がキーワードになるが、軍配はどちらに挙がるか?

ホープフルSに希望はあるか?

 2月の共同通信杯から臨むダノンキングリーはまだしも、サートゥルナーリアは暮れのホープフルSから3ヵ月半の休み明けになる。仕上がりについては「ノーザン」「外厩」といった要素があるものの、気になるのはホープフルSと皐月賞の関連性だ。

ホープフルS出走馬の皐月賞成績(過去5年)
2015年 15番人気10着 コメート →ホープフルS 8番人気2着
2016年 5番人気8着 ロードクエスト →ホープフルS 1番人気2着
2017年 5番人気5着 レイデオロ →ホープフルS 1番人気1着
2018年 9番人気2着 サンリヴァル →ホープフルS 5番人気4着
2018年 4番人気9着 ジャンダルム →ホープフルS 4番人気2着
2018年 6番人気10着 タイムフライヤー →ホープフルS 1番人気1着
2018年 15番人気15着 ジュンヴァルロ →ホープフルS 7番人気14着

 ホープフルSがGIIになった2014年以降の5年間で〔0.1.0.6〕という成績である。しかもこの7頭のうち5頭はホープフルSで2着以内に好走していた。同じ条件で行われている両レースだが、意外にもリンクしていない現状であり、その点で言えばサートゥルナーリアには疑問符が付く。

重要なのは東京実績?

 ホープフルSと対になるGI・朝日杯FS組にしても、当レースでは過去10年で〔1.1.4.25〕、近5年に限れば〔0.0.2.14〕と下降気味。マイルGIに出るようなスピードタイプが活躍しにくいレースになってきたということか。

 そうなると、視点としては臨戦過程として明確に「ダービーを目標にしている馬」を狙うということが重要か。特に近5年は皐月賞の勝ち馬がダービーで〔1.2.1.1〕といずれも上位争いを演じている。その更に以前の5年間が〔1.0.1.3〕であることを考えると、逆説的にその傾向は強まっている。

 「ダービーを目標にする」ということが具体的に何かというと、「東京コースを経験していること」なのではないか。現にこの皐月賞では東京芝1600m~2000mで勝利経験があった馬が過去10年で〔5.3.4.34〕、勝ち馬の半数がこれに該当している。

 更に、出世レースとして注目度の高い東京スポーツ杯2歳Sと共同通信杯の勝ち馬は過去10年の皐月賞で〔3.2.2.9〕と上々の好走率。また、中山開催の過去9回の勝ち馬9頭全てが前走2着以内、うち7頭は中山・阪神コース(急坂&右回り)で2着以内があった。ダノンキングリーが1着の最有力候補だ。

勝ち馬候補

ダノンキングリー

ダノンキングリー

東京千八の重賞・共同通信杯の勝ち馬ダノンキングリー(撮影:日刊ゲンダイ)

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