「1強」にテン乗りレーンの様子は? ダノン戸崎圭はサートゥルに本音

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皐月賞「22万9700円」的中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

それでも私は穴を買う 注目馬はコレだ!

伊利「皐月賞では12着と惨敗したシュヴァルツリーゼですが、馬群を割るのに失敗して流したままゴールを迎えただけに、勝負付けが済んだと見るのは早計です。弥生賞のように多少のロスはあっても馬群の外目に持ち出せば確実に脚を使える馬。新馬戦でラスト2ハロンが11秒1-11秒0の加速ラップを、推定10秒台の脚で差し切った東京に替わって、末脚一閃に期待します」

久光「確かに、シュヴァルツリーゼの新馬戦は圧巻の内容で、ポテンシャルだけなら3強にもヒケは取らないはずです。大外枠を引いたことも、ギャンブル的にはむしろ面白い材料ですし、東京に戻れば惑星候補と考えていいでしょう」

小島「陣営も、前走については“エンジンのかかりが遅く不器用なので、包まれては終わり。大トビの馬で本来は中山向きじゃないし、力を出し切れなかった”と、力負けではないことをアピールしていましたし、この中間は在厩での調整となりましたが“こんなに順調に調整できたのは初めて。熱発明けで本調子ではなかった弥生賞の内容からもポテンシャルは相当高く、この相手でも決め手は通用する”と、とにかく陣営のトーンが上がっているんです。腹を決めた時の石橋脩騎手も不気味ですよ」

板子「僕はアドマイヤジャスタを狙っています。スタートで後手を踏んでしまった皐月賞は、道中も動くに動けない位置での消化不良でしたが、直線でエンジンがかかってからの末脚は光っていました。これまでは、スローペースで折り合いに苦労する競馬も多かったですが、主導権を握りたい馬が複数いる今回は、極端に遅い流れにはならないはずです。まだまだ課題の残る馬ですが、ホープフルSでサートゥルナーリアとコンマ2秒差の力を見直したいですね」

那谷アドマイヤジャスタが皐月賞でマークした上がりは、2・3着馬と遜色がないんだけど、位置取りが違ったことを考えれば、そこまで評価するほどのものではないと思うんだよ。ただ、ここへ向けて悲観する内容でなかったことは確かだし、鞍上に調子を取り戻したミルコを迎えたのなら、マークは必要だな」

持木「僕も皐月賞大敗組ですが、サトノルークスを見直したいですね。初めての長距離輸送に加えて、小回りの中山2000mも力を出し切れる舞台ではなかったと見ています。初コースにはなりますが、東京2400mはベストの条件だと思いますし、上積みも見込めるデキですよ」

那谷「その状態に関しては“ストライドが大きくなって凄く良くなっている”と、池添騎手も好感触をアピールしていたよ。ただ、これは皐月賞の時にも言ったんだけど、すみれSの時計がそれほど評価できるものではないし、現状の力を出し切れたとしても馬券圏内までは苦しいんじゃないかな」

サトノルークス

皐月賞14着からの巻き返しを図るサトノルークス(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「同じ池江寿厩舎では、皐月賞5着のクラージュゲリエあたりにもチャンスがありそうだけど」

那谷「こちらは、池江寿師が“背腰に力が付いてきた。皐月賞は勝負どころで手応えが怪しくなったけど、盛り返してダービーの出走権を確保してくれた。デビュー以来、一度も崩れていない馬だし、今なら距離延長も心配ない。ピークの状態に仕上ったよ”と、色気十分のコメントだったけど、他の皐月賞組と比べて時計の出し始めが遅かったあたり、疲労の回復に少し時間がかかったフシもあるんだよな」

板子「近走は折り合いを欠くなど消化不良の競馬が続いているニシノデイジーも、まだ見限れませんよ。この中間は調教でもしっかりと負荷をかけられていて、陣営も“昨秋の東スポ杯の時に近いくらい、攻め込んでいる”と仕上げに自信を持っていましたし、あとは鞍上の乗り方ひとつで食い込みも十分あると思いますね」

デスク「ここまで名前が挙がったのが全て皐月賞組。別路線組が用無しとはけっして言えないとは思うけど…」

馬場「青葉賞を勝って本番へ、という陣営の青写真通りにはならなかったランフォザローゼズですが、その前走については“周りの馬が早めに脱落して一頭になったのが痛かったが、上手く運べていたし最後は勝ち馬に詰め寄っていた様に力は示してくれた”と、陣営も評価をしていました。今回についても“相手は強くなるが、操縦性の高さが売りだし、同じ舞台でのステップを使った強みを生かして頑張って欲しい”と、望みは捨てていない様子でしたよ」

那谷「その青葉賞勝ちのリオンリオンは、ここで勝負になるかどうかの興味よりも、横山武史騎手への急遽の乗り替わりでどんな競馬をするかに注目が集まっていると思うけど、“若い鞍上なのであれこれ指示を出すよりも、何も考えずに思い切って逃げてもらおうと思う”と、松永幹師からは逃げ宣言が飛び出したんだ。そうなると、おそらくオークスのように平均以上のペースで流れるんじゃないかな」

瀬古「その逃げ宣言は気になるところですが、僕は絶好枠を引き当てたロジャーバローズで大穴を狙ってみたいですね。ダービーの週に仮柵を移動してCコースで行われるようになったのが2009年。以降の10年で1番枠の成績は〔3214〕と、勝率で3割、連対率は5割、複勝率は6割の好成績なんです。展開的にもリオンリオンが行くなら無理なく2番手、行かないのなら単騎逃げでいいでしょう。今年の3歳牡馬はアドマイヤマーズとサートゥルナーリアの2頭の力が抜けていて、それ以外は横一線というのが個人的な見解ですが、無敗馬を止めたのは意外にも身近な僚馬だった…という夢を描いてみました」

山崎エメラルファイトも内目の絶好枠を引きました。これまで馬券対象から外れたのは出負けした2戦だけで、スタートを決めて流れに乗る形なら崩れない馬です。ここは一気の距離延長になりますが“折り合いは全く問題ない”と、石川騎手も話していましたし、ビッシリ攻めた最終追いからも、皐月賞回避の影響はないと見ていいはずです。2・3着候補の大穴としてなら、マークできますよ」

細川「前走の京都新聞杯でダービーへの切符を手にしたレッドジェニアルですが、関西馬としては珍しく木曜追いで土曜に現地入りするのは、金曜から滞在するとテンションが高くなってしまう可能性があるために取った陣営の策です。“本格化は秋以降”と言う陣営ですが、現状での一番良い状態で出走するために、色々と工夫している様子でしたね」

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