武豊の進言「小倉記念を使いましょう」 メールドの連勝を止める馬は…

優馬TM座談会
小倉記念

トップハンデのメールドグラースに アイス両馬がどこまで迫る?

デスク「このレースでは、2006年からおととしまで1番人気が12連敗中と、いかにもハンデ戦らしい傾向が出ていたんだが、昨年のトリオンフが連敗を止めたことで、今年は安心して人気馬を買えるのかな?」

桜井「おそらく今年は重賞連勝中のメールドグラースが1番人気かと思われますが、年明けから一戦ごとに着実に地力を強化してきましたからね。2戦2勝の小倉コースを割り引く理由もないですし、まだまだ連勝は止まらないと見ていいでしょう」

須藤メールドグラースは、以前にあった詰めの甘さも解消されましたし、どんな展開になっても対応できる器用さがあるので、小倉での実績も納得できますよね。トップハンデを背負うだけに、斤量の軽い馬の出し抜けが怖いところですが、それでも2着は確保してくれるんじゃないかと思います」

「57.5キロというハンデについては、陣営も想定内だったようですし、“充実した今、斤量も克服して頑張ってほしい”とのことでしたけどね」

田崎「能力や今の勢いで頭一つ抜けた存在であることは、衆目の一致するところですから、あとはハンデを克服できるか否かだけでしょう」

メールドグラース

新潟大賞典、鳴尾記念と連勝中のメールドグラース(手前)(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「前走が2着だったとはいえ、メールドグラースと同じような成長曲線を描いてきたアイスバブルにも人気が集まりそうだな」

吉田「レコード決着だったGII目黒記念での2着には、GIII勝ちと同等以上の評価を与えてエエんやないかと思います。しかも、楽に好位に付けた2走前と比べて、終始ズブさを見せた走りになったのは、プラス10キロの太目残りもあったからなのではないかと。最終追いの併せ馬の動きに俊敏さこそ感じませんでしたが、長距離輸送を経て何とか2走前くらいの馬体重で出走できるんやったら、勝負になりますわ」

那谷「早い時期から素質を開花させるタイプの多い池江泰厩舎のディープ産駒にあって、アイスバブルは使う毎に地力を強化してきた形。500万勝ちから重賞までほぼノンストップで結果を出してきたんだから、本格化しているのは間違いないところだよ。前走は、前哨戦のメトロポリタンSが雹による中止でぶっつけ本番になったもので、高速馬場に対応できたという点でも収穫があったし、元々2000mを中心に使われてきた馬だから、距離短縮を割り引く必要もないだろう。2.5キロの斤量差があれば、メールドより上と見ることもできるぞ」

目黒「今週のビッグニュースは何と言っても、7月30日にディープインパクトが亡くなったことですが、その産駒であるアイスバブルは、同じ金子真人オーナー所有で、ディープを管理していた池江泰郎元調教師の息子、池江泰寿調教師の管理馬。父への供養の勝利を挙げてくれるハズです」

デスク「木谷が言うならまだしも、目黒までそんなこと言うのか」

那谷「3勝クラスを勝ち上がっての重賞初挑戦となるアイスストームだけど、2走前に1000万を勝った段階で武豊騎手が“小倉記念を使いましょう”と、吉村師に進言したほど走りを評価していたんだ。前走は短距離戦並みのハイペースになって展開もハマったことは確かだけど、余裕を持って追い出して阪神1800mとしては破格の1分45秒1だから、今の小倉の高速馬場もドンと来いだろう。ペースの違いこそあれ、あと1ハロンで13秒5を足したとしても、鳴尾記念を1秒も上回るのなら価値は言うまでもないし、それでいてハンデ54キロだからな」

デスク「との理由で、那谷は◎アイスストーム、○アイスバブルという印に帰着したわけか」

那谷「あとひとつ。猛暑なのでアイスアイスの馬券はワイドも含めて買っておきたいよな」

デスク「な、那谷まで“木谷化”しているとは…。これも猛暑のせいなのか?」

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