本紙担当◎はサートゥルにあらず 「仕上り万全」の声に首を傾げる記者も

優馬TM座談会
皐月賞

皐月賞「22万9700円」的中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

近年は波乱続きで 一発ならコレだ!

久光アドマイヤジャスタのここ2戦は、ともに前半と後半の1000mで3秒以上の開きがあった、この馬には不向きの瞬発力勝負になったもの。対して3走前の紫菊賞は淀みないラップが刻まれた持久力勝負となり、そこで1馬身突き抜けたのがこの馬本来のキャラクター。先行馬も揃った今回はタイトな流れになる公算も大であり、見直す余地も十分あるはずです。外枠もデータ上はけっして不利ではなく、むしろ自分のタイミングで動ける好枠ではないでしょうか」

那谷アドマイヤジャスタは、ここまで5戦してパーフェクト連対ではあるけど、勝負どころでの反応が鈍くて、上がり最速をマークしたのは未勝利勝ちだけ。ここ2走は2着を確保するのがやっとの感を受けたし、父ジャスタウェイがこの時期はアーリントンCを勝っただけの重賞1勝馬で、その父ハーツクライ産駒の晩成傾向を考えても、本当に強くなるのは古馬になってからの気がするんだよ。ただ、時計のかかる馬場は得意そうなタイプなので、当日の雨の降り方次第では評価を上げていいかもしれないな」

瀬古シュヴァルツリーゼは、ロスの多い競馬になりながら2着を確保した前走のスプリングSで測り知れない能力を感じました。まだ粗削りな走りですが、3頭併せの真ん中でフラつくことなく真っすぐに走れた最終追い切りに成長の跡は窺えましたし、まだ2戦のキャリアから伸びシロは大きいはず。その可能性に賭けたいですね」

小島「陣営も、重馬場で出遅れながらも終いはしっかりと伸びた前走内容には満足していていた様子です。今回も“口向きの悪さも改善され、走るフォームもしっかりとしてきた。本質的には大トビで東京向きだが、決め手勝負になれば可能性はある”と、前向きでしたよ。ただ、個人的には本格化はもう少し先のような気がしますけどね」

デスク「そのシュヴァルツリーゼを含めた弥生賞組の評価が今年は低いようだが…」

小野智「その勝ち馬メイショウテンゲンから騎乗依頼を受けた三浦騎手ですが“一週前追い切りに栗東で乗ってきました。瞬発力というより、長く脚を使うタイプで、いい感触でしたよ。弥生賞の時のように馬場が渋るようなら楽しみですね”と言ってました。個人的にはちょっと足りないかなと思って印は回さなかったんですけど、雨の予報も出ているのでひょっとしたらひょっとするかもですね」

板子「弥生賞4着のニシノデイジーですが、その前走はハミを替えて臨んだところ、道悪馬場の影響もあってハミを取るシーンがないまま終わってしまったとのことで、陣営としては消化不良で力を出していないこともあって、敗戦は気にしていない様子でした。今回は元のハミに戻してシャドーロールを着用する予定ですが、担当の高森厩務員は“少し頭の高い走りになっていたので、その効果はあると思う。中間は元気一杯だし、順調に調整できている”と、状態面に不安がないことを強調してました。高木師も“近走は前目での競馬になっているが、理想は札幌2歳Sのような徐々に進出する形。能力的にはそう差がないと思うので、立ち回りひとつでチャンスがあると思う”と、望みは捨てていないようでした」

小桧山「勝浦騎手も“勝ったり負けたりでみんな差はないと思う。僕のもスパッとはキレないけど、相手なりに走れるし、今回はプレッシャーも少ないからね。勝つ!とまでは言えないけど、力は出し切ってくるよ”と、いい表情を見せていたんだ。札幌2歳や東スポ杯は今から考えればレベルが…と言えないこともないが、ホープフルSのコンマ3秒差はけっして絶望的な数字ではないし、ローリスク・ハイリターンで買っても面白そうだぞ」

ニシノデイジー

馬具を工夫し本番に臨むニシノデイジー(撮影:日刊ゲンダイ)


小島「弥生賞で7着と惨敗したラストドラフトは、戸田師も“急遽の乗り替わりと馬場に尽きる”と話してました。“強かった京成杯の時のように自分のリズムで先行できれば、この相手でも”との言葉からも、見限るのは早計でしょうし、あとは良馬場を願うのみでしょうね」

デスク「スプリングS2着のファンタジストは、やっぱり距離が嫌われているのかな」

加茂「スプリングSは折り合いも付いて上手なレースができたし、ごまかしの利く中山なら2000mでも辛抱できるんやないかと思いますわ。梅田智師も“前走時は調教の段階からいかにも休み明けという感じだったけど、今回は中身も伴って上積みはかなりある”と、キッパリ。スムーズな競馬ができれば、むしろ崩れるイメージが湧かないんやけど…」

那谷「あと、穴中の穴なら、同じ池江寿厩舎でサトノルークスよりも取材の感触が良かったクラージュゲリエだな。距離はギリギリかもしれないけど、機動力と立ち回りの質が要求される中山2000m自体は、この馬向きと言えるよ。半兄プロフェットは京成杯勝ち、曾祖母フェアリードールの系統からは、有馬記念で2年連続3着のトゥザグローリー、有馬と皐月賞で2着のトゥザワールドが出ているように、中山コースとの親和性も高いからな」

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