ミスターメロディには不安の声も「藤原英厩舎のパターンでは…」

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春の王者にタワーオブロンドンが待ったをかける?

デスク「ここはスプリントGIの春秋連覇を目指すミスターメロディに、サマーシリーズ参戦馬が挑むという図式になるが」

桜井「その目標に向けての復帰戦になるとはいえ、初の芝1200m戦だった高松宮記念で、その適性の高さを見せ付けたミスターメロディが、久々&58キロでも負けられないところでしょう」

瀬古「前走は外枠が当たった1番人気のダノンスマッシュとは対照的に、内枠を生かしてロスなく立ち回れたのが大きかったとはいえ、初の1200mがGIでアッサリ結果を出したんですから、やはりスプリンターとしての資質が相当高いと見るべきでしょう。久々がどうかについても、担当の菅TMがイイ話をしてくれるはずですよ」

「陣営は“いい休みが取れて、どっしりとした感じ。普段の落ち着きが違うし、力みが取れて色々な面で成長を示している”と。そして“最終追いは本馬場で感触を確かめる程度だったが、これで十分。いい動きだったし、本番へ向けて良いステップを”とのことでした。8月末からは追う毎に体にハリが出てきましたし、馬体重の数字と似合わなかった春とは違ってますよ」

デスクミスターメロディの過去4勝が全て左回りという点はどうなんだろうか。右回りではそこまでの信頼ができない、という見方もできるんだが…」

「7着に敗れた阪急杯は4コーナー手前での接触が敗因と言えますし、実際に阪神カップではしっかりと走れていたように、陣営も“回りは気にしていない”とのことです。揉まれた時や位置取りにまだ不安は残しますが、勝ち負け云々よりも今回は一皮むけたと思わせる走りを見せて本番へ行きたいところでしょうし、そういう走りを見せてくれると信じてますよ」

那谷「ただ、藤原英厩舎がGIに挑む時は、前哨戦で負けて本番で結果を出すのがよくあるパターンでもあるんだよな」

田崎「加えて、ミスターメロディの高松宮記念に関しては、内枠を引いたことでうまくタメが利いてましたが、逆にタメが利かないとモロいタイプでもあるんですよね。外枠を引いた今回はその点で不安がありますし、58キロの斤量、本番は次、ということを考えても人気ほどの信頼は置けないのではないでしょうか」

ミスターメロディ

秋始動戦に臨むミスターメロディ(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「例によって、一人だけ抜けにした田崎だが、◎はタワーオブロンドンとしたわけだな」

田崎「サマーシリーズのここ2戦は、ともに有利とは言えない稍重馬場で、しかも58キロの斤量を背負っての結果ですから、勝てなかったとはいえ内容は評価すべきです。今回はシリーズ王者を賭けての参戦にもなるわけですし、次よりもココでしょう」

須藤「僕も同じことを考えてました。この後に控えるスプリンターズSは同厩のグランアレグリアに任せて、タワーオブロンドンはサマーシリーズ制覇に全力投球、というイメージですよね。1200mも3戦目で慣れが見込めますし、元々阪神コースは好相性。斤量も軽くなって、勝つだけの条件は揃ったように思います」

デスク「ただ、いくら勝ちに来たとはいえ、札幌から美浦に戻って阪神へというスケジュールを中1週で、という強行軍に不安を覚えるんだが…」

吉田「確かに、タワーオブロンドンに不安要素を探すとすればそこでしょうが、そこだけ、とも言えますやろ。田崎さんも言うてはったように、水分を含んだ洋芝でも結果を出してきたとはいえ、本来はキレ味の生きる馬場でこその馬。開幕週の絶好の馬場は、能力をフルに発揮できる舞台やと思います」

馬場「そのあたり、陣営も“北海道帰りの中1週になりますが、カイバ食いは良く元気一杯なので問題ありません。調教でも思っている以上に動けています”と、問題がないことを強調してましたよ。逆に言えば、少しでも不安があれば無理して使うこともないでしょうし、“1200mにも慣れてきましたし阪神も経験済み。輸送を上手くこなせれば”と、力が入ってましたよ」

目黒「僕は真っ向勝負で人気2頭と太刀打ちできる力を持っているのが、ファンタジストだと見ています。前走の北九州記念はスタート一息で流れに乗れなかったもので、普通に流れに乗れれば、変り身があっていいはずです」

持木ファンタジストは、デビューから3連勝を飾り、朝日杯FSでも、アドマイヤマーズ、クリノガウディー、グランアレグリアといういずれもその後のマイル戦で実績を残した馬たちに次ぐ4着だった馬ですからね。ベストと思える1200mなら、GI級の能力があると見てもいいでしょう」

市場「前走については、出遅れもありましたが、久々の1200mに戸惑った感も受けましたね。実績を考えればあんな馬ではないはずですし、今回は慣れも見込める上に、坂路で50秒を切るなど状態面でのかなりの上積みも見込めます。流れに乗ることさえできれば、全く違う結果が期待できますよ」

加茂「ただ回ってきただけの前走は、陣営も“放牧明けで馬がボケていた”とのことで、“全然走ってないから疲れは一切なし。今回はスイッチを入れるため、調教でも気合を入れてしっかり調整した”と、梅田智師も話してましたわ。続けての1200mで、スタートを決めて流れに乗れれば、前走のようなことはないとは思うけど、正直、そこまでガラッと変わる感じもないんやけど…」

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