注目すべきは3歳勢? 田崎TMが照準を定めた馬は【CBC賞・栗東調教班レポート】

調教班レポート
CBC賞

 上半期が終了し、今週からは夏競馬が本格的にスタート。西の開催は小倉に舞台を移してCBC賞が行われる。GIでの好走歴がある馬もいるが、そこはハンデ戦。期待してみたいのは3歳2騎になろうか。

路線変更が吉と出る ピクシーナイトで勝負!

 まずはピクシーナイト。バスラットレオンの落馬でハナを切れたNHKマイルCだったが、大外枠もあって見た目以上に速いペース。単純に1200mの通過タイムが1分8秒3だから、スプリント戦に対応できるスピードは十分にあると判断していいだろう。もともと調教でも動き過ぎる面があるだけに、早い段階での路線変更は吉と出る可能性が高い。

ピクシーナイト

シンザン記念は鮮やかな逃げ切り勝ちだったピクシーナイト

 

 続いてヨカヨカ。まだ重賞勝ちのない3歳牝馬に51キロは見込まれた感もあるが、それでも前走からは4キロも斤量が軽くなる。フェニックス賞を1分7秒9で走破しており開幕週の高速馬場も望むところなら、今回は古馬がどうこうより天気が最大の敵となりそうだ。九州産の星が故郷に錦を飾れるか、今年は次開催の北九州記念と合わせて二度チャンスがある。

ヨカヨカ

前走の葵Sではハナ差の2着に泣いたヨカヨカ(白帽)

 

 コロナ禍で気軽に旅打ちとはいかないのが残念だが、この時期だからこその楽しみ方もあるのが競馬の魅力。特に次代を担うであろう若駒達の走りからは目が離せない。(栗東調教班・田崎泰)

 

田崎泰

筆者:


1973年大阪生まれの千葉育ち 1997年入社。栗東時計班でCウッドコースを担当。予想で最も重視するのは条件に対する適性で、馬券の基本は単勝だが、WIN5もライフワーク。西船橋に住んでいた時代、初めて競馬場で見たのがツインターボが逃げ切ったオールカマー。