【フローラS】「無敗でオークスへ!」評価が爆上がり“GI 11勝の名牝”の血を受け継ぐドゥムーラン

想定班レポート
フローラS

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 先日、今年の牝馬クラシック第1弾である桜花賞が終了。圧倒的人気に推されたリバティアイランドが着差以上に強い内容で制したのは記憶に新しく、他の17頭との勝負付けは済んでしまった印象も受ける。この阪神JF・桜花賞の2つを制した絶対女王を第二弾のオークスで負かせる馬はいないのか?というのを今回のテーマとしたい。
 
 オークスでは距離適性云々が取り沙汰されることが多いが、明らかに距離がもたないスプリンター寄りのタイプではない限り、同世代の牝馬同士ならそこまで敏感になる必要はないだろう、というのが個人的な考え。よってリバティ以外の桜花賞組から逆転候補を探す、というのは少々難儀に思えてしまうのだ。そこで自然と目線は別路線組に移るが…。
 
 最も注目しているのは今週のフローラSに出走するドゥムーラン(美浦:尾関厩舎)。経験馬相手のデビュー戦らしくスタートはもう一つで後方からのレース運びになったが、3コーナーから仕掛けて外々を回るかなり距離ロスがある立ち回りに。普通なら最後は脚がなくなってしまうところを、最後は抑える余裕を見せながら楽々と差し切ってしまったのだから恐れ入る。中山であれだけ外を回りながらの上がり34秒2は出色で、衝撃的な内容と言っていい。
ドゥムーラン

GI11勝の名牝アゼリの血を受け継ぐドゥムーラン

 管理する尾関調教師曰く「初戦はそこまでバリバリやっていたわけではないし、前回のウッドではちょっとモコモコした動きだった」とのことだが、それでいてあのパフォーマンスの高さには驚かされる。「今回の1週前のウッドではピリっとした動きで、明らかに反応が良くなっている。気合乗りも良かったが、折り合いを欠くレベルではなくいい雰囲気だった」と師のトーンもアップなら、かなりの上積みがあると解釈して良さそうだ。
ドゥムーラン

1度使って反応面が格段に良化したドゥムーラン 仕上がりも万全

 まだ1戦1勝のキャリア・粗削りな面を残すレースぶり・初の東京コースと不安な要素もあるが、ここを楽にクリアするようなら絶対女王を脅かす存在となっても不思議はない。それだけのスケールを感じさせる逸材、今から日曜メインが待ち遠しい。

筆者:


1972年東京生まれ 1997年入社。美浦の厩舎取材を担当。予想スタイルは適性重視。趣味は、飲み歩き。

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