◎リアアメリア勢への反論多数「出遅れブン回しが…」「今年はハーツクライ」

人気の中内田勢に風穴を開けるのは　無傷で挑むこの２頭

小野智「私は２戦２勝のウーマンズハートを推したいですね。２戦とも新潟なので鵜呑みにはできないとはいえ、新馬戦でマークした上がり３２秒０という２歳新馬戦で歴代トップタイの数字は、やはり評価すべきです。道中の折り合いもスムーズで現時点での完成度も高い上に、多頭数の競馬を経験済みであることも大きなアドバンテージとなるはずですよ」

伊利「そのウーマンズハートの新馬戦は、非凡な瞬発力に体が付いていかず、内にモタれながらの数字ですから、これは末恐ろしいと思いましたよ。３歳春までの牝馬ＧIで何より重要なのが、この加速力と上がりの速さですからね、同じ無敗馬対決でもリアアメリアを撃破できると信じてます」

中邑「前走の新潟２歳ステークスにしても、着差が僅かだったのは直線でフラつく若さを出したように、まだ本気で走っていなかったためですよね。着差以上の強さと見ていいですし、底を見せていない点に期待します」

デスク「あと、今回に関しては仕上りも鍵になると思うけど」

目黒「真夏の新潟に中２週で遠征したダメージもなく、放牧先での乗り出しも早かったようです。“帰厩した時もいい雰囲気でしたね。この馬は調教の負荷を上げていっても、カイバもしっかり食べるので調整しやすいです”とは担当の深川助手。過去にテイエムオーシャン、カワカミプリンセス、そして現役ではクロコスミアと牝馬の活躍馬を管理してきた西浦師も“馬房の中にいる時の雰囲気がこの時季の普通の２歳の牝馬と違うんだ。カワカミプリンセスはそれこそ猛獣みたいな馬だったし、クロコスミアのこの時季はカイ食いの心配があって線が細かったからね。ウーマンズハートはホントに、古馬みたいに落ち着いている”と話してました」

田崎「ウーマンズハートに関しては、僕は初めてとなる右回りや直線の坂が微妙に影響しそうな気がします。まぁ、もちろんそれを難なくクリアする可能性はありますが、そこまでの信頼は置けないのではないでしょうか」

新馬では上がり32秒0の末脚を披露したウーマンズハート（撮影：日刊ゲンダイ）

板子「僕は同じ２戦２勝馬でも、レシステンシアを。共に１４００ｍ戦しか使っていないため距離適性やキャリア等に他馬と比べてハンデとなりそうですが、スピードは十分でこの中に入っても引けは取らないと思います。まだ過敏な所もあるようですが、とにかくレースセンスが高く、前走のファンタジーＳでは直線で後続に迫られながらもう一伸びを見せたように、追っての持続力もあります。掛かるタイプではなくマイルまでならこなせそうですし、他の有力勢よりも前で運んでの粘り込みに期待したいですね」

細川「初戦では調教の時から外へ逃げる面を見せていたので、前走からリングハミを着用しましたが、その効果があっての重賞制覇だったと言えますね。直線の坂は坂路調教での動きを見てもこなせそうですし、ゲート内でガタガタする面も中間に駐立の練習を積んだことで問題はないようです。どれだけやれるか、僕も注目したいですね」