「絶対に買い」有馬の激穴２頭　実績で劣る馬が好配当の使者に

　現役最強馬アーモンドアイと、世界を制した春のグランプリホース・リスグラシューの女王対決が実現。データで浮かび上がったとっておきの穴馬とは？

アーモンドの堅さは如何に

　１年を締めくくるグランプリレースに相応しく、出走馬16頭のうち11頭がＧIホースという豪華なメンバーが揃った。過去10年のうち、ＧI未勝利馬がこのレースを制したのは2015年のゴールドアクター、2018年のブラストワンピースのみ。基本的にはＧI馬が中心だろう。

　そのＧI馬の中でも、同年にＧI勝ちのある馬は過去10年の有馬記念で〔６.４.４.24〕という成績。そのうち当レースで１番人気に支持されていた場合〔４.３.１.１〕と抜群の安定感を誇り、やはりアーモンドアイが軸で良さそうだ。

問題は相手候補

　アーモンドアイが抜けた存在であることは衆目の一致するところ。馬券的な問題は相手候補をどうするか、である。有馬記念の過去10年を振り返ると、馬券に絡んだ30頭のうち、３分の１にあたる10頭がＧI未勝利馬。今回はＧI未勝利馬にスポットを当てて高配当を狙ってみたい。

有馬記念で好走したＧI未勝利馬（過去10年）
2009年　11番人気３着　エアシェイディ　牡８
2010年　14番人気３着　トゥザグローリー　牡３
2011年　９番人気３着　トゥザグローリー　牡４
2012年　10番人気２着　オーシャンブルー　牡４
2012年　２番人気３着　ルーラーシップ　牡５（※海外ＧI勝ち有）
2013年　４番人気２着　ウインバリアシオン　牡５
2014年　９番人気２着　トゥザワールド　牡３
2015年　８番人気１着　ゴールドアクター　牡４
2015年　５番人気２着　サウンズオブアース　牡４
2018年　３番人気１着　ブラストワンピース　牡３

　狙い目のポイントをまとめると以下の通り。

ＧI未勝利馬好走のポイント（過去10年）

• ３～５歳の牡馬（10頭中９頭）
• 中山芝で４着以内（10頭中８頭）
• 芝2400ｍ～2500ｍの重賞で３着以内（10頭中７頭）
  →例外３頭は芝2400ｍ～2500ｍのＧI～ＧIIで５着有
• 同年にＧII以上で３着以内（10頭中９頭）

　上に挙げたポイントを全てクリアしたＧI未勝利馬はヴェロックスとエタリオウの２頭。ヴェロックスは前走の菊花賞で１番人気３着。オルフェーヴルやゴールドシップといった馬も中に入ってくるが、菊花賞１番人気馬は当レースの過去10年で〔４.０.０.１〕と好成績。

　エタリオウはＧI未勝利どころか未だに１勝馬だが、2015年２着のサウンズオブアースと姿がダブる。同じ１勝の４歳馬に加えて、ダービー以降のローテーションは宝塚記念を除けば全て一致。この２頭は絶対買い目に入れておきたい。

内目の良い枠も引けたエタリオウは今回狙い目（撮影：日刊ゲンダイ）

特注馬

ヴェロックス
エタリオウ