過去に２度の「失敗」 アーモンドアイが越えたい壁

アーモンドアイは「東京コースの適性」がＧｏｏｄ

美浦・国枝厩舎担当　守屋ＴＭ
「まず、前走の有馬記念について国枝師に振り返ってもらいましたが“前半で行きたがっていた上に、厳しい流れを勝負どころから動いて行く形。結果的に、上位に来た馬は中団から後方にいた馬だから、力負けではない”とのこと。熱発で香港を回避した影響や距離が敗因ではないことを強調していました。発馬直後に致命的な不利を受けた昨年の安田記念では、同様の不利を受けたダノンプレミアムがシンガリに敗れたことを思えば、負けて強しの３着でしたし、改めて東京コースの適性の高さを示したと言えます。今回も“仕上りに関して不安はない。力は出せるハズ”とのことなら、牝馬同士のここでは負けられないでしょう」

アーモンドアイは「マイル仕様の好仕上り」がＧｏｏｄ

最終ジャッジは俺に任せろ　本紙担当・武井ＴＭ
「まずは仕上りについてですが、帰厩してからはいつもよりも本数が少ないとは言え、ドバイで出走態勢を整えていたことを考えれば問題はないでしょう。１週前に６４秒台、直前も６３秒台と速い時計を出して、軽快でなおかつ鋭い反応を見せた動きからも、マイル戦仕様の好仕上りと言えますね。有馬記念はあまりに多くの厳しい条件が重なってしまったもので情状酌量の余地があり、驚異的レコードのジャパンＣや牡馬を一瞬のうちに置き去りにした天皇賞での走りが、同じ東京で蘇ると見ました」

ヴィクトリアマイルでＧI７勝目を目指すアーモンドアイ（撮影：日刊ゲンダイ）

アーモンドアイは「良くない流れ」がＢａｄ

Ｂａｄコメントは俺に任せろ　編集・木谷
「重箱の隅を突つくようですが、２５００ｍの有馬記念から一気の距離短縮で流れに乗れるか、という点は不安要素ですね。その有馬記念は道中で少し力んでいましたし、状態一息とはいえ終いの失速ぶりも気になります。熱発で香港遠征を回避→有馬記念に急遽参戦で９着敗退→ドバイ遠征は直前で開催中止と、全体的に流れも良くないです。流石に馬券から外すのは勇気が要りますが、取りこぼす可能性も考えておきたいですね」

アーモンドアイは「過去２度失敗の仕切り直し」がＢａｄ

俺にも言わせろ　編集・デスク
「有馬は厳しい条件が重なったとはいえ、やはり熱発で回避した香港遠征から予定を変更して臨んだ影響は少なからずあったはず。遡って昨年の安田記念も、ドバイターフを勝って凱旋門賞挑戦という当初のプランから変更しての参戦。今回もまたドバイが流れての急遽参戦は、体調面の問題での予定変更ではないとはいえ、過去２度の仕切り直しで結果が出ていないことを考えると、そこまでの信頼はできないと思うぞ」