外国産馬が激増? TPP参加で日本の競馬はどう変わる
競走馬の輸出入の現状
現在、競走馬を輸入する際には1頭あたり340万円という関税が掛けられている。日本がTPPに参加した際には、この関税が撤廃されることが濃厚である。このテーマに対する論調は大きく分けて2つ。「外国産馬の輸入によって国内の馬産業界が打撃を受ける」というものと「日本の競馬レベルは上がっており、逆に輸出しやすくなってプラスに働く」というもの。
まずは競走馬の輸出入の現状について整理してみたい。競走馬の輸入のピークは1997年で、450頭超が輸入されているが、2014年には130頭とピーク時の3分の1程である。それに対して輸出は2011年から順に75→74→46→107頭と推移している。2014年に輸出頭数が急増しているのは円安の影響も含まれているのだろう。
また 、輸入元の相手国に目立った変化はないが、近年の輸出先を見ると香港・韓国・オーストラリアなどのアジア圏の各国に数多く輸出されている。これらの統計はジャパン・スタッドブック・インターナショナルの統計に詳しいので、気になる方はそちらを参照していただきたい。
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