ダノンスマッシュ国内制圧 2着レシステンシアはマークに屈す

佐藤直文 レース回顧
高松宮記念

皐月賞「22万9700円」的中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

人馬ともに昨年のリベンジを ダノンスマッシュ

 中京は午後になってから本格的な雨となり、芝が重発表となった9レースでは4コーナーで外を回った馬同士の決着に。同じ重発表だった昨年よりも時計を要して1分9秒台の決着となったように、より外差しの利く馬場だったと言えるだろう。

 ダノンスマッシュは、外目の枠から出たなりで運ぶ形となったが、ちょうど前に1番人気馬レシステンシアを見る絶好のポジションだったと言える。初めての重馬場で10着に沈んだ昨年の走りから懸念された道悪も、全く問題なくこなし、直線でもレシステンシアの内から馬体を併せて行ったあたり、それだけ手応えもあったということ。暮れの香港以来の久々ではあったが、間隔をあけた方が走るロードカナロア産駒であり、人馬ともに昨年のリベンジを果たした形となった。

ダノンスマッシュ

3度目の高松宮記念挑戦でついに栄冠を手にしたダノンスマッシュ(橙帽)

 2着レシステンシアは、枠順や馬場によっては先行策も考えられたが、無理をせずに好位で控える形の競馬。これまた道悪の走りに問題はなく、初の1200mにも対応して一旦は抜け出したものの、道中でしっかりとマークされた勝ち馬に屈したのは仕方のないところだろう。

 3着インディチャンプは、これまた初の1200mにもしっかりと対応した走り。道中で内を回って直線でも前が開いたことで、無理に外へ持ち出さずに脚を伸ばしたが、これは道悪に対応できていたからこその選択だったろう。外から馬体を併せて進出した2頭には伸び負けたものの、力を十分に示す走りだった。

 4着トゥラヴェスーラは、直線で巧く馬群を捌いてゴール前では一番の伸びを見せていた。デキも良かったのだろうが、道悪もかなりの巧者だ。

 5着モズスーパーフレアは、好発を決めてハナへ。逃げ馬にけっして有利な馬場ではなかったが、道中で全くプレッシャーを受けない逃げとなったことで、見せ場を十分に作った形だ。

 ライトオンキューは、本来はこの馬場を味方に付けることができたはずだが、鼻出血を発症したとあっては仕方のない結果だ。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

皐月賞「22万9700円」的中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

皐月賞「22万9700円」的中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

日本ダービー特集

2024年日本ダービー特集

日本ダービーの出走予定馬、予想、単勝オッズ、結果、動画、歴代優勝馬、騎手・調教師データ、ゴール前写真、歴史などを紹介する特集ページ。『優馬本紙馬柱で振り返る日本ダービー』などオリジナルコンテンツも充実しています。

  • 出走予定馬
  • 予想オッズ
  • 騎手
  • 優先出走権
  • 賞金順
  • 次走予定
  • 動画・写真
  • 優馬本紙の馬柱
  • 短評

優馬 現3歳馬チェック

優馬 現3歳馬チェック

6月~12月に初勝利をあげた2歳馬(現3歳馬)を全頭チェック! 馬体は? 血統は? レース内容は? 総合的に判断をし、★評価をつけていきます。翌年のクラシック有力候補がきっと見つかるはず!

★5つ以上の馬を網羅。ダービー候補はこの馬!

ヒロイン候補が続出!? 牝馬の★評価。

注目勝ち上がり馬情報など毎週火曜更新。

トラックマン・記者一覧

競馬専門紙「優馬」トラックマン・記者一覧

平日はトレセンで東奔西走、週末はレース予想&馬券に全力投球。競馬専門紙「優馬」を支えるトラックマン&記者のプロフィールをご紹介します。